ナリタキングパワー（2005年生、母ストレイキャット）

ナリタキングパワー（2005年1月29日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋大きいパワー」。毛色は栗毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時20歳）と交配したストレイキャットが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地29戦4勝2着1回、地方9戦0勝。2009年の札幌日経オープン(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台コーポレーション・白老ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、山路秀則によって7,350万円で落札された。

小野幸治厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

9月1日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は512kg。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には食い込めず11着に敗れた。

3歳（2008年）

5月10日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず15着に敗れた。

5月25日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では閃光の如き末脚を披露し、3着に入った。

6月15日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6月28日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神芝2400m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のテイエムマイサクラをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

8月23日、中7週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上500万下（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（4戦1勝）。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

9月6日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下の富良野特別（札幌芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で岩田康誠騎手（5戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったマームードイモンに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

10月4日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で岩田康誠騎手（6戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、4着に終わった。

4歳（2009年）

3月14日、約5か月半の休養明けで迎えた9戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2000m 曇/重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は減速してしまい13着に敗れた。

4月5日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（7戦1勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入った。

4月18日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（8戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

5月10日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（9戦1勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るエイシンフレンチを猛烈な末脚で半馬身差し切って2勝目を収める

6月6日、中3週で迎えた13戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の木曽川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るディジュリドゥーを驚異的な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて勝利をモノにする

7月12日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北海ハンデキャップ（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（10戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヴェルトマイスターを上がり1位タイの末脚でハナ差だけ差し切って4勝目を手に入れた。

9月6日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた15戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、札幌日経オープン（札幌芝2600m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

10月11日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオクトーバーステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（11戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず13着に敗れた。

11月14日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2400m 外回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（12戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

12月13日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（13戦3勝）。17頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に敗れた。

5歳（2010年）

3月21日、約3か月半の休養明けで迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず13着に終わった。

11月13日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず14着に終わった。

12月12日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。17頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では決め手に欠いて17着に終わった。

6歳（2011年）

1月15日、中4週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた22戦目は、岩崎祐己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に終わった。

7月3日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から44kg絞って迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岩崎祐己騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に終わった。

7月16日、中1週で迎えた24戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の大文字ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。

8月7日、中2週で迎えた25戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のKBC杯（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい15着に終わった。

8月27日、中2週で迎えた26戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の釜山ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で大外8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

9月25日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた27戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のムーンライトハンデキャップ（阪神芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では最後まで息が続かず11着に終わった。

10月22日、中3週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝2200m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が衰えて12着に終わった。

11月12日、中2週で迎えた29戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず14着に終わった。

7歳（2012年）

5月14日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた30戦目は、陶文峰騎手を鞍上に迎えて、馬淵川レース（水沢ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

5月27日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた31戦目は、あすなろ賞（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で陶文峰騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

6月9日、中1週で迎えた32戦目は、かきつばた賞（盛岡芝2400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で陶文峰騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、4着を確保した。

6月24日、中1週で迎えた33戦目は、地方重賞の一條記念みちのく大賞典（水沢ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で陶文峰騎手（3戦0勝）。12頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた34戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、ジャイアントレッカー賞（水沢ダート1800m 曇/良）に出走。9頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

7月22日、中1週で迎えた35戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のせきれい賞（盛岡芝2400m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

8月5日、中1週で迎えた36戦目は、すずらん賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は陶文峰騎手（4戦0勝）。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

8月19日、中1週で迎えた37戦目は、坂口裕一騎手を鞍上に迎えて、桂樹杯（盛岡芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に終わった。

9月17日、中3週で迎えた38戦目は、地方重賞の青藍賞（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は陶文峰騎手（5戦0勝）。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。