ニシノタイソン（1986年生、母ゲーリーシロー）

ニシノタイソン（1986年3月16日）は、日本の競走馬。牡馬。品種はサラブレッド系で、毛色は栗毛。種牡馬のニシノエトランゼ（当時7歳）と交配したゲーリーシローが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は（株）西山牧場。戦績は、中央平地24戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は1989年の飛梅賞(400万下)。

経歴

デビュー前

田所稔厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1988年）

7月23日、デビュー戦は栩原一男騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1000m 曇/不良）に出走。馬体重は438kg。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

8月6日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（小倉芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で栩原一男騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

10月23日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から20kg増やして迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で栩原一男騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスタッドポーカーに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月5日、中1週で迎えた4戦目は、3歳400万下の白菊賞（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で栩原一男騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったミリオンテーストに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

11月20日、中1週で迎えた5戦目は、3歳400万下のかえで賞（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で栩原一男騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

12月25日、中4週で迎えた6戦目は、3歳400万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で栩原一男騎手（5戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ムービースターにハナ差交わされて2着に甘んじた。

3歳（1989年）

1月16日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、田所清広騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下の若菜賞（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

2月4日、中2週で迎えた8戦目は、田所秀孝騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下の飛梅賞（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のトレボロユーをハナ差振り切って制した。

3月5日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G3のペガサスステークス（阪神芝1600m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田所秀孝騎手（1戦1勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

3月26日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田所秀孝騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず14着に終わった。

4月16日、中2週で迎えた11戦目は、3歳オープンの春蘭ステークス（阪神芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で田所秀孝騎手（3戦1勝）。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

6月24日、中9週で迎えた12戦目は、今井規和騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下のローズマリーステークス（新潟芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のしゃくなげステークス（新潟芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で今井規和騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

7月23日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の麒麟山特別（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で今井規和騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

8月13日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の瀬波特別（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で今井規和騎手（3戦0勝）。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に終わった。

8月27日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下の赤倉特別（新潟ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で今井規和騎手（4戦0勝）。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

4歳（1990年）

4月15日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は栩原一男騎手（6戦1勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり11着に終わった。

5月13日、中3週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で栩原一男騎手（7戦1勝）。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

6月2日、中2週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下の加古川特別（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で栩原一男騎手（8戦1勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず14着に終わった。

6月17日、中1週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で栩原一男騎手（9戦1勝）。15頭立ての15番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に終わった。

6月30日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の穂高特別（中京芝1800m 雨/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で栩原一男騎手（10戦1勝）。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

7月15日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で栩原一男騎手（11戦1勝）。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

7月29日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で栩原一男騎手（12戦1勝）。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き7着に終わった。

5歳（1991年）

1月27日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい6着に終わった。