スリールション（1994年生、母スウィートステップ）

スリールション（1994年3月1日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のルション（当時13歳）と交配したスウィートステップが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）飛野牧場。戦績は、中央平地32戦4勝2着4回、中央障害6戦2勝2着3回、地方1戦0勝。2000年の豊国ジャンプステークス(障害4歳以上オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤岡範士厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

11月30日、デビュー戦は松本達也騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、フサイチキャプテンに交わされて1馬身半差の2着となった。

12月15日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松本達也騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、リードを2馬身以上保って、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

3歳（1997年）

1月6日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松本達也騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。

2月1日、中3週で迎えた4戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

2月9日、連闘で迎えた5戦目は、4歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢に端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に敗れた。

3月8日、中3週で迎えた6戦目は、小原義之騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

3月23日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

4月19日、中3週で迎えた8戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では印象的な伸び脚を見せたが、勝ったナリタジュネスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月3日、中1週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は松本達也騎手（3戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

7月5日、中8週で迎えた10戦目は、4歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松本達也騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきり、リードを2馬身以上キープして、かなり厳しいペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のガッツで最後まで踏ん張ったが、ガルウイングに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

7月27日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、4歳未勝利（小倉芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で松本達也騎手（5戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、エキストラグリーンに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

8月9日、中1週で迎えた12戦目は、4歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松本達也騎手（6戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

8月24日、中1週で迎えた13戦目は、4歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松本達也騎手（7戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、圧倒的な末脚を弾けさせて、最後は2着のクリスタルリードに1馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

9月20日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の箕面特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松本達也騎手（8戦1勝）。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

10月12日、中2週で迎えた15戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスギノダンサーに2馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

11月1日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた17戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’97インターナショナルジョッキーズ2（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

12月14日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は松本達也騎手（9戦1勝）。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入り込んだ。

4歳（1998年）

10月4日、約10か月の休養明けで迎えた19戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の小野川湖特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では全く伸びず12着に敗れた。

11月8日、中4週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下の久慈川特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

11月28日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松本達也騎手（10戦1勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

12月5日、連闘で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（中京芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で松本達也騎手（11戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

12月20日、中1週で迎えた23戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタービュランスに8馬身の差をつけて3勝目を手に入れた。

5歳（1999年）

1月9日、中2週で迎えた24戦目は、5歳以上900万下の初夢賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

1月23日、中1週で迎えた25戦目は、仲田雅興騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

2月3日、中1週で迎えた26戦目は、名古屋チャレンジカップ破天荒賞（名古屋ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。4着に敗れた。

2月20日、中1週で迎えた27戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

3月7日、中1週で迎えた28戦目は、5歳以上900万下の須磨特別（阪神芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は松本達也騎手（12戦1勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

3月28日、中2週で迎えた29戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の摂津特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、きっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のセイカカロブに1馬身半の差をつけて制した。

4月24日、中3週で迎えた30戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1600m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に終わった。

6歳（2000年）

4月15日、約12か月の休養明けで迎えた31戦目は、5歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は松本達也騎手（13戦1勝）。11頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて11着に終わった。

4月29日、中1週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は小林徹弥騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。

5月21日、中2週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のエメラルドステークス（中京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（2戦0勝）。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

7月15日、中7週で迎えた34戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のバンブーロカビリーに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月5日、中2週で迎えた35戦目は、障害4歳以上オープン（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったビッグマキバオーから3馬身半差の2着に敗北した。

8月26日、中2週で迎えた36戦目は、豊国ジャンプステークス（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のビッグマキバオーに5馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

8歳（2002年）

9月21日、約25か月の休養明けで迎えた37戦目は、障害3歳以上オープン（新潟障害芝3250m 外→内晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北沢伸也騎手（3戦2勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったトウカイロッキーから3馬身半差の2着となった。

10月26日、中4週で迎えた38戦目は、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 曇）に出走。鞍上は5戦連続で北沢伸也騎手（4戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。3着に終わった。

11月23日、中3週で迎えた39戦目は、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は6戦連続で北沢伸也騎手（5戦2勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。最後は、勝ったビッグテーストから3/4馬身差の2着となった。