ダノンビクトリー（2001年生、母Summer Fantasy）

ダノンビクトリー（2001年3月1日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のVictory Gallop（当時6歳）と交配したSummer Fantasyが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地24戦5勝2着2回。主な勝ち鞍は2008年のオークランドレーシングクラブトロフィー(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

田島良保厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

10月12日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は466kg。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のナムラジンギスカンを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

11月15日、中4週で迎えた2戦目は、2歳500万下の黄菊賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

3歳（2004年）

6月12日、約7か月の休養明けで迎えた3戦目は、3歳500万下のぶっぽうそう特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい18着に敗れた。

7月3日、中2週で迎えた4戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の南港特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に敗れた。

7月24日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた5戦目は、3歳以上500万下の九十九島特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず5着に終わった。

4歳（2005年）

3月6日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg戻して迎えた6戦目は、上野翔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のユノゼットンに3馬身の差をつけて休養明けの一戦を物にした。

12月3日、約9か月の休み明けで迎えた7戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の沓掛特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

5歳（2006年）

7月15日、約7か月半の休養明けで迎えた8戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の九十九島特別（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、4着を確保した。

8月5日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下のタイランドカップ（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

9月3日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下の唐津特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は上野翔騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

10月8日、中4週で迎えた11戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のスタミナで最後まで崩れずに走り抜いたが、伸びてきたアンジェロファニー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

10月21日、中1週で迎えた12戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のビッグアラミスをクビ差振り切って久々に勝ち星を挙げた。

11月12日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下のドンカスターカップ（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では決め手が足りず9着に終わった。

12月9日、中3週で迎えた14戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

6歳（2007年）

4月14日、約4か月の休養明けで迎えた15戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の渡利特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のブラックランナーを3/4馬身振り切って休養明け初戦をモノにした。

5月27日、中5週で迎えた16戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の名古屋城ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

7歳（2008年）

6月1日、約12か月半の休養明けで迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の名古屋城ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は安藤光彰騎手（1戦1勝）。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着を確保した。

6月28日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の安達太良ステークス（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤光彰騎手（2戦1勝）。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、勝ったシルクウィザードにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

7月12日、中1週で迎えた19戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の灘ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の闘志でゴールまで勇戦し、3着に入った。

9月14日、中8週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で粘り込んで、最後は2着のドリーミーペガサスに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

10月4日、中2週で迎えた21戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

11月1日、中3週で迎えた22戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場なく7着に終わった。

8歳（2009年）

8月30日、約10か月の休み明けで迎えた23戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後はバタバタになってしまい14着に終わった。

9歳（2010年）

4月11日、約7か月半の休み明けで迎えた24戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は安藤光彰騎手（3戦1勝）。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では速い脚を使えず16着に終わった。