タイフウヒリュー（1991年生、母アスキットクイン）

タイフウヒリュー（1991年5月10日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のオウインスパイアリング（当時5歳）と交配したアスキットクインが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）静内白井牧場。戦績は、中央平地15戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は1996年の5歳以上500万下。

経歴

デビュー前

和田正道厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1993年）

9月12日、デビュー戦は長峰一弘騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は474kg。14頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

3歳（1994年）

6月5日、約9か月の休養明けで迎えた2戦目は、4歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で長峰一弘騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で大外14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。

9月4日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた3戦目は、4歳未勝利（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で長峰一弘騎手（2戦0勝）。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

10月9日、中4週で迎えた4戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって11着に敗れた。

10月23日、中1週で迎えた5戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島ダート1000m 晴/重）に出走。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアタゴペガサスに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4歳（1995年）

2月4日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/不良）に出走。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

5月13日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、高山太郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（福島ダート1000m 小雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったフーイナムをクビ差捉え切れず2着となった。

7月22日、中9週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の金華山特別（福島ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

8月13日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

8月27日、中1週で迎えた10戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の中ノ岳特別（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に終わった。

10月7日、中5週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。

10月22日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

11月11日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

11月25日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大塚栄三郎騎手（6戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

5歳（1996年）

1月6日、中5週で迎えた15戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のゼストに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。