ヤングファイター（1989年生、母ダンシングフアイタ）

ヤングファイター（1989年4月9日）は、日本の競走馬。毛色は鹿毛。種牡馬のタツプオンウツド（当時13歳）と交配したダンシングフアイタが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は（有）新井牧場。戦績は、中央平地9戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は1994年の5歳以上500万下。

経歴

デビュー前

瀬戸口勉厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

11月24日、デビュー戦は加用正騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、抜け出したエイシンモンタナを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

12月1日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加用正騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブルーネットに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（1992年）

1月19日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で加用正騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は垂れてしまい10着に終わった。

2月8日、中2週で迎えた4戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のあすなろ賞（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

9月20日、約7か月半の休み明けで迎えた5戦目は、4歳以上500万下の川西特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は加用正騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

10月10日、中2週で迎えた6戦目は、清水英次騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の岩谷特別（福島芝1000m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

4歳（1993年）

5月30日、約7か月半の休養明けで迎えた7戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るアインフロイラインを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて休み明け初戦を物にした。

6月12日、中1週で迎えた8戦目は、5歳以上900万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

5歳（1994年）

2月12日、約8か月の休養明けで迎えた9戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のゴールデンルートに1馬身1/4の差をつけて久しぶりの一戦を物にした。