ロングハイパワー（1986年生、母シズナイジヨウ）

ロングハイパワー（1986年4月21日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のロングエース（当時17歳）と交配したシズナイジヨウが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は真歌秋田牧場。戦績は、中央平地18戦4勝2着2回、中央障害2戦0勝、地方8戦0勝。主な勝ち鞍は1990年の下鴨ステークス(ハンデ)。

経歴

デビュー前

鹿戸幸治厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1989年）

4月30日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では矢のように急駛したが、抜け出したアティックウィットにクビ差届かず2着に惜敗した。

5月13日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月28日、中1週で迎えた3戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

6月4日、連闘で迎えた4戦目は、4歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

7月1日、中3週で迎えた5戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京芝1800m 曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のカルストンルーラーに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

7月8日、連闘で迎えた6戦目は、4歳400万下のすいれん賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（3戦0勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

11月18日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、4歳以上400万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（1戦1勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

12月2日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上400万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、逃げるナリタルイスにハナ差届かず2着に甘んじた。

12月16日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上400万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

4歳（1990年）

1月15日、中3週で迎えた10戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で村本善之騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月4日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上500万下の北方特別（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は芹沢純一騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のミツキノイチロウに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

2月25日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の洲本特別（阪神ダート1800m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（2戦1勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバテてしまい8着に終わった。

3月11日、中1週で迎えた13戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の甲武特別（阪神芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、4着を確保した。

3月24日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下の山陽特別（阪神芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（3戦1勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では全く伸びず6着に終わった。

4月14日、中2週で迎えた15戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るトウショウダッシュを異次元の末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて3勝目を手にした。

5月5日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦の下鴨ステークス（京都ダート1800m 曇/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のフミノアチーブに1馬身半の差をつけて4勝目をゲットした。

5月20日、中1週で迎えた17戦目は、摩耶ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

10月20日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた18戦目は、カシオペアステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（5戦1勝）。12頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

11月25日、中4週で迎えた19戦目は、中竹和也騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。4着に敗れた。

12月16日、中2週で迎えた20戦目は、押田年郎騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。4着に終わった。

5歳（1991年）

12月1日、約11か月半の休み明けで迎えた21戦目は、安東章騎手を鞍上に迎えて、中津王冠（中津ダート2180m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。6着に敗れた。

12月22日、中2週で迎えた22戦目は、耶馬渓賞（中津ダート1760m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安東章騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。7着に終わった。

6歳（1992年）

1月5日、中1週で迎えた23戦目は、八面山賞（中津ダート1760m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安東章騎手（2戦0勝）。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。4着に終わった。

2月4日、中3週で迎えた24戦目は、徳留康豊騎手を鞍上に迎えて、一般A1（高知ダート1800m 晴/不良）に出走。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。8着に終わった。

3月7日、中4週で迎えた25戦目は、西川敏弘騎手を鞍上に迎えて、一般A1（高知ダート1800m 晴/稍重）に出走。8頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。7着に終わった。

3月16日、連闘で迎えた26戦目は、一般A1（高知ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で西川敏弘騎手（1戦0勝）。8頭立ての8番人気で大外8番ゲートからスタート。7着に終わった。

4月5日、中2週で迎えた27戦目は、一般A2（高知ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で西川敏弘騎手（2戦0勝）。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。6着に終わった。

5月2日、中3週で迎えた28戦目は、一般A3（高知ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で西川敏弘騎手（3戦0勝）。8頭立ての8番人気で大外8番ゲートからスタート。8着に終わった。