キングスフィリア（2018年生、母マエストラーレ）

キングスフィリア（2018年3月4日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「王の+娘(伊)。王の娘」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時17歳）と交配したマエストラーレが13歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。主な勝ち鞍は2021年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

萩原清厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2021年）

3月28日、デビュー戦は杉原誠人騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中京芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は416kg。18頭立ての13番人気で16番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい16着に終わった。

6月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 雨/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で杉原誠人騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では出色の末脚を発揮し、最後はレーヴドモンドと並んで5着同着となった。

7月11日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で杉原誠人騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、5着に終わった。

8月28日、中6週で迎えた4戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のユキヤコンコンに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月30日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた6戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では印象的な伸び脚を見せたが、伸びてきたペプチドオリバー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

4歳（2022年）

2月6日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したラレイナを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

3月21日、中5週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では矢のように急駛したが、勝ったラフルオリータに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

4月24日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のエレボアブランシュに1馬身1/4の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

5月21日、中3週で迎えた10戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

8月20日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの瀬波温泉特別（新潟ダート1800m 雨/重）に出走。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、5着に終わった。

10月16日、中7週で迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に敗れた。

5歳（2023年）

1月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のメイショウミズモをクビ差振り切って3勝目を挙げた。

1月21日、中1週で迎えた14戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの遠州灘ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に終わった。

4月29日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの三条ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は杉原誠人騎手（3戦0勝）。15頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず9着に終わった。

2023年5月6日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。