ミルフォードベスト（1984年生、母カクノシプリ）

ミルフォードベスト（1984年5月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のブレイヴエストローマン（当時12歳）と交配したカクノシプリが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）笹地牧場。戦績は、中央平地28戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は1988年の大和特別(900万下)。

経歴

デビュー前

田所秀雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1986年）

11月29日、デビュー戦は田所秀孝騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は470kg。17頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

12月13日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で田所秀孝騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく5着に敗れた。

3歳（1987年）

1月17日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田所秀孝騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入った。

2月1日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田所秀孝騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のナリタクインを半馬身振り切って初白星を挙げた。

3月1日、中3週で迎えた5戦目は、4歳400万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田所秀孝騎手（4戦1勝）。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、5着に終わった。

3月15日、中1週で迎えた6戦目は、4歳400万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で田所秀孝騎手（5戦1勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したニシノフランセーを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

3月29日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳400万下（阪神芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で田所秀孝騎手（6戦1勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

4月12日、中1週で迎えた8戦目は、4歳400万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で田所秀孝騎手（7戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のナンシンベルに2馬身半の差をつけて2勝目を奪取した。

4月26日、中1週で迎えた9戦目は、3歳オープンの若草賞（京都芝2400m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で田所秀孝騎手（8戦2勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。

6月20日、中7週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の支笏湖特別（札幌ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で田所秀孝騎手（9戦2勝）。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後は力尽きて7着に終わった。

7月4日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のHBC杯（札幌ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は11戦連続で田所秀孝騎手（10戦2勝）。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

7月19日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の阿寒湖特別（札幌ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で田所秀孝騎手（11戦2勝）。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、アスコットハマナスに交わされて2馬身半差の2着となった。

7月26日、連闘で迎えた13戦目は、4歳以上900万下（札幌ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で田所秀孝騎手（12戦2勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に敗れた。

11月1日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で田所秀孝騎手（13戦2勝）。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

11月15日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の花園特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で田所秀孝騎手（14戦2勝）。18頭立ての18番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が衰えて16着に終わった。

11月29日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の桃山特別（京都ダート1400m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は16戦連続で田所秀孝騎手（15戦2勝）。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は一杯になって8着に終わった。

12月13日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は17戦連続で田所秀孝騎手（16戦2勝）。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したワイドターセルに半馬身届かず2着となった。

4歳（1988年）

1月6日、中2週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下の若水特別（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は18戦連続で田所秀孝騎手（17戦2勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

1月31日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は19戦連続で田所秀孝騎手（18戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

2月13日、中1週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下の大和特別（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は20戦連続で田所秀孝騎手（19戦2勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のニシノウテナに2馬身の差をつけて優勝

2月20日、連闘で迎えた21戦目は、5歳以上1400万下の橿原特別（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は21戦連続で田所秀孝騎手（20戦3勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず4着に終わった。

3月5日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上1400万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は22戦連続で田所秀孝騎手（21戦3勝）。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

3月19日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は23戦連続で田所秀孝騎手（22戦3勝）。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く15着に終わった。

4月16日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は24戦連続で田所秀孝騎手（23戦3勝）。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

5月1日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の醍醐特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は25戦連続で田所秀孝騎手（24戦3勝）。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ伸び切れず13着に終わった。

5月15日、中1週で迎えた26戦目は、5歳以上1400万下の上賀茂特別（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は26戦連続で田所秀孝騎手（25戦3勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

6月18日、中4週で迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の支笏湖特別（札幌ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は27戦連続で田所秀孝騎手（26戦3勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい4着に終わった。

7月2日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のHBC杯（札幌ダート1500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は28戦連続で田所秀孝騎手（27戦3勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。