エリーゼ（2008年生、母ムーンライトソナタ）

エリーゼ（2008年4月10日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ベートーヴェンの曲名より。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のストラヴィンスキー（当時12歳）と交配したムーンライトソナタが10歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は林孝輝。戦績は、中央平地5戦0勝、地方5戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2012年の一般C18。

経歴

デビュー前

野中賢二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

12月4日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は442kg。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。

12月25日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では末脚にキレが無く18着に終わった。

4歳（2012年）

2月13日、約14か月の休み明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた3戦目は、吉井友彦騎手を鞍上に迎えて、一般C28（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月27日、中1週で迎えた4戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、一般C27（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

3月14日、中1週で迎えた5戦目は、一般C21（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で向山牧騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタカノハホープに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月26日、中1週で迎えた6戦目は、ヒヤシンス特別（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で向山牧騎手（2戦1勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、ヤマニンパリュールに交わされて3馬身差の2着となった。

4月6日、中1週で迎えた7戦目は、一般C18（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で向山牧騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のムーンライトドレスを3/4馬身振り切って2勝目をつかんだ。

8月11日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり15着に終わった。

9月23日、中5週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた9戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい16着に終わった。

12月2日、中9週で迎えた10戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は失速してしまい15着に終わった。