ナスカザン（2012年生、母ルーズブルーマーズ）

ナスカザン（2012年2月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「那須＋火山」。毛色は鹿毛。種牡馬のダイワメジャー（当時11歳）と交配したルーズブルーマーズが20歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）日高大洋牧場。戦績は、中央平地30戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2016年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、日高大洋牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、小山田満によって630万円で落札された。

鈴木伸尋厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

9月13日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は474kg。18頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では決め手に欠いて18着に終わった。

3歳（2015年）

1月5日、約4か月の休養明けで迎えた2戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では全く伸びず11着に終わった。

1月25日、中2週で迎えた3戦目は、原田和真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に終わった。

2月28日、中4週で迎えた4戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったスラリーアイスに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

3月21日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で木幡初也騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のユアザイオンに1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

4月12日、中2週で迎えた6戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のデイジー賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

5月17日、中4週で迎えた7戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり12着に終わった。

8月22日、約3か月の休養明けで迎えた8戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

9月13日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は木幡初也騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

9月27日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/重）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で木幡初也騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では決め手が足りず10着に終わった。

10月25日、中3週で迎えた11戦目は、伴啓太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/稍重）に50kgの軽斤量で出走。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月15日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/不良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で伴啓太騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では非凡な末脚を繰り出し、3着に入った。

12月20日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は木幡初也騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のマカワオクイーンに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4歳（2016年）

1月11日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で木幡初也騎手（5戦2勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に敗れた。

3月5日、中7週で迎えた15戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず10着に終わった。

3月27日、中2週で迎えた16戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず11着に終わった。

5月14日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり13着に終わった。

6月18日、中4週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

7月3日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、抜け出したスラリーアイスにハナ差届かず2着に惜敗した。

7月24日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では電光石火の末脚を発揮したが、4着に終わった。

8月21日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で津村明秀騎手（4戦0勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

10月1日、中5週で迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で津村明秀騎手（5戦0勝）。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

10月29日、中3週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下（東京ダート2100m 曇/稍重）に出走。鞍上は柴田大知騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したキネオフォルツァに半馬身届かず2着となった。

11月13日、中1週で迎えた24戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のバイタルフォースを半馬身振り切って優勝

12月11日、中3週で迎えた25戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート2400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。

5歳（2017年）

4月9日、約4か月の休み明けで迎えた26戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート2400m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

4月30日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に終わった。

5月20日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上1000万下の是政特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚が上がってしまい14着に終わった。

6月10日、中2週で迎えた29戦目は、3歳以上1000万下の八王子特別（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に終わった。

11月4日、約5か月の休み明けで迎えた30戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート2100m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず14着に終わった。