アグネスディクター（1984年生、母クイーンヤシマ）

アグネスディクター（1984年3月1日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンディクテイター（当時10歳）と交配したクイーンヤシマが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）高昭牧場。戦績は、中央平地22戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は1987年の4歳400万下。

経歴

デビュー前

武田作十郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1986年）

11月29日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は460kg。17頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、6着に終わった。

3歳（1987年）

2月1日、中8週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したダイナエルカップを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

2月14日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のテュデナムローズに4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3月1日、中1週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（阪神ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、逃げるピジョンブェイルに半馬身届かず2着に敗北した。

3月15日、中1週で迎えた5戦目は、4歳400万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は河内洋騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

4月5日、中2週で迎えた6戦目は、4歳400万下（阪神ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、速いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

4月18日、中1週で迎えた7戦目は、4歳400万下（阪神ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（3戦0勝）。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では決め手に欠いて4着に敗れた。

5月3日、中1週で迎えた8戦目は、4歳400万下（京都芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

5月17日、中1週で迎えた9戦目は、4歳400万下（京都芝1600m 外回り雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

6月7日、中2週で迎えた10戦目は、4歳400万下（阪神芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（4戦0勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のサチモウンリュウをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

6月28日、中2週で迎えた11戦目は、4歳900万下のゆうすげ賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

9月27日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上900万下の甲東特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（4戦0勝）。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

10月17日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月1日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の壬生特別（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は河内洋騎手（5戦0勝）。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。先手を奪い、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず9着に終わった。

11月22日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦1勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい14着に敗れた。

12月13日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の伊吹山特別（中京芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（8戦1勝）。15頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

12月26日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（9戦1勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい12着に敗れた。

4歳（1988年）

1月9日、中1週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下の新春特別（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は安田隆行騎手（1戦1勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず15着に終わった。

1月24日、中1週で迎えた19戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の八坂特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。最後は勢いを失って14着に終わった。

2月14日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は安田隆行騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚が止まってしまい15着に敗れた。

3月12日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の鈴鹿特別（中京芝1200m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず最後はビジョンヒーローと並んで6着同着となった。

3月26日、中1週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下の知多特別（中京芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で安田隆行騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて12着に終わった。