ヤサワ（2007年生、母カーリーグリーン）

ヤサワ（2007年3月4日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「フィジーの島名」。毛色は鹿毛。種牡馬のホワイトマズル（当時17歳）と交配したカーリーグリーンが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は松田一夫。戦績は、中央平地6戦0勝、地方35戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は2010年の3歳B5。

経歴

デビュー前

1歳のとき、松田牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、18Racingによって126万円で落札された。

ターファイトクラブにて総額600万円（6万×100口）で一口馬主が募集された。

天間昭一厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2010年）

1月10日、デビュー戦はA.クラストゥス騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚が上がってしまい16着に終わった。

5月16日、約4か月の休み明けで迎えた2戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

6月19日、中4週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で西田雄一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい8着に終わった。

7月31日、中5週で迎えた4戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。端を奪う形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、4着に入った。

8月14日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて16着に敗れた。

9月5日、中2週で迎えた6戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が衰えて17着に敗れた。

9月26日、中2週で迎えた7戦目は、堀場裕充騎手を鞍上に迎えて、3歳B5（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ格好となり、でレースを進める。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のスーパーナイルに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月10日、中1週で迎えた8戦目は、3歳戦の西納清司メモリアルカップ（金沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で堀場裕充騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

10月19日、連闘で迎えた9戦目は、江下英昭騎手を鞍上に迎えて、3歳B1-2（金沢ダート1300m 晴/良）に出走。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず4着に敗れた。

11月17日、中3週で迎えた10戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、3歳（川崎ダート1400m 雨/良）に出走。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、超スローペースで馬群を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

11月24日、連闘で迎えた11戦目は、3歳（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井忍騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月15日、中2週で迎えた12戦目は、拜原靖之騎手を鞍上に迎えて、3歳（川崎ダート1500m 晴/不良）に出走。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

4歳（2011年）

1月6日、中2週で迎えた13戦目は、4歳（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は酒井忍騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

1月28日、中2週で迎えた14戦目は、4歳（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井忍騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

2月11日、中1週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた15戦目は、坂本和也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2（園田ダート1230m 曇/重）に出走。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って9着に終わった。

2月23日、中1週で迎えた16戦目は、田野豊三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2三（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着を確保した。

3月9日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上C2二（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は坂本和也騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したメイショウランマルを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

3月24日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上C2（園田ダート1230m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で坂本和也騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

4月6日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂本和也騎手（3戦0勝）。9頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず4着に終わった。

4月20日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は田野豊三騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場なく5着に終わった。

5月3日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上C2二（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は坂本和也騎手（4戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るクールパーソンを驚異的な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

5月19日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上C1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂本和也騎手（5戦1勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が残っておらず8着に終わった。

6月1日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上C1（園田ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で坂本和也騎手（6戦1勝）。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したマイネルダウザーを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

6月15日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上C1（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂本和也騎手（7戦1勝）。6頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に敗れた。

6月30日、中1週で迎えた25戦目は、あんず賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で坂本和也騎手（8戦1勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

7月13日、中1週で迎えた26戦目は、3歳以上C1（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で坂本和也騎手（9戦1勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

7月27日、中1週で迎えた27戦目は、山崎雅由騎手を鞍上に迎えて、あさがお賞（園田ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に終わった。

8月11日、中1週で迎えた28戦目は、3歳以上C1一（園田ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は坂本和也騎手（10戦1勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

8月24日、中1週で迎えた29戦目は、3歳以上C1（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂本和也騎手（11戦1勝）。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

9月7日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、つゆくさ賞（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は山崎雅由騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

9月21日、中1週で馬体重を前走から5kg絞って迎えた31戦目は、はぎ賞（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は坂本和也騎手（12戦1勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったミッキーハーベストに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

10月6日、中1週で迎えた32戦目は、3歳以上C1一（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は山崎雅由騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に終わった。

10月20日、中1週で迎えた33戦目は、まつばぼたん賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎雅由騎手（3戦0勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

11月3日、中1週で迎えた34戦目は、3歳以上C1（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山崎雅由騎手（4戦0勝）。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

11月16日、中1週で迎えた35戦目は、楽天競馬賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山崎雅由騎手（5戦0勝）。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に終わった。

11月29日、中1週で迎えた36戦目は、3歳以上C1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は坂本和也騎手（13戦1勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

5歳（2012年）

3月29日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた37戦目は、武藤隆一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

4月11日、中1週で迎えた38戦目は、牝馬限定の4歳以上C2（園田ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で武藤隆一騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず4着に終わった。

4月25日、中1週で迎えた39戦目は、竹村達也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

5月8日、中1週で迎えた40戦目は、平原透雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

5月23日、中1週で迎えた41戦目は、高畑皓一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が冴えず9着に終わった。