トリプレックス（1999年生、母トリプルワウ）

トリプレックス（1999年3月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時13歳）と交配したトリプルワウが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地30戦4勝2着4回。2002年のローズステークス(牝G2)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額3,600万円（90万×40口）で一口馬主が募集された。

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2002年）

1月5日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。

1月19日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、ウィルビーゼアに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

2月3日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

3月24日、中6週で迎えた4戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

6月9日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、伸びてきたサンライズウィナー決め手に屈して半馬身差の2着となった。

6月29日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

7月21日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグレートワークに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月17日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下の国東特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のイリアンジャヤを3/4馬身振り切って優勝

9月15日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で武幸四郎騎手（4戦2勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天資の闘志でゴールまで力戦し、4着に入った。

11月23日、中9週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武幸四郎騎手（5戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

12月15日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の猪名川特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武幸四郎騎手（6戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

4歳（2003年）

1月25日、中5週で迎えた12戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の吉野ケ里特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

2月15日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の春日特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（7戦2勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に敗れた。

5月31日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた14戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中京芝1800m 曇/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

6月22日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（8戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に敗れた。

7月5日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下の南港特別（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（9戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月20日、中1週で迎えた17戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝2000m 雨/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、伸びてきたツルマルヨカニセ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

8月2日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下の英彦山特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（10戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、リードを2馬身以上保って、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のマルイチフライトをクビ差振り切ってファンの期待に応えた。

9月7日、中4週で迎えた19戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の不知火特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

9月28日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の甲東特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（11戦3勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮戦したが、エイシンシャイアンにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

10月18日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の東山特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（12戦3勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月7日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた22戦目は、E.プラード騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2003ゴールデンサドルトロフィー（阪神芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

12月20日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の摂津特別（阪神芝1600m 小雪/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

5歳（2004年）

5月30日、約5か月半の休養明けで迎えた24戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の有松特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

7月25日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた25戦目は、3歳以上1000万下の玄海特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（13戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

8月7日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のフィリピントロフィー（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスプリングダボスに2馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

8月29日、中2週で迎えた27戦目は、3歳以上1000万下の高千穂特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（14戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

6歳（2005年）

1月23日、約5か月の休養明けで迎えた28戦目は、4歳以上1000万下の周防灘特別（小倉芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（15戦3勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい10着に敗れた。

2月13日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上1000万下の太宰府特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（16戦3勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

3月5日、中2週で迎えた30戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の中京スポーツ杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。最後は脚勢が鈍り16着に敗れた。