アントニオバローズ（2006年生、母リトルアロー）

アントニオバローズ（2006年4月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「人名＋冠名」。毛色は青鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時8歳）と交配したリトルアローが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は前川隆範。戦績は、中央平地9戦2勝2着2回。2009年の日本ダービー（東京優駿）(G1)で3着に入った他、2009年のシンザン記念(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、前川隆範から「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、前川隆範から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、猪熊広次によって1,543.5万円で落札された。

武田博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

8月3日、デビュー戦は角田晃一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は496kg。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったメイショウドンタクに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月20日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るゼットオーラを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2009年）

1月11日、中2週で迎えた3戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダブルウェッジをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

4月19日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（3戦2勝）。18頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

5月9日、中2週で迎えた5戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で角田晃一騎手（4戦2勝）。17頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたケイアイライジン決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

5月31日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で角田晃一騎手（5戦2勝）。18頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

9月27日、約4か月の休養明けで迎えた7戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で角田晃一騎手（6戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は減速してしまい11着に敗れた。

10月25日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で角田晃一騎手（7戦2勝）。18頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。最後は脚色が鈍り18着に終わった。

4歳（2010年）

2月13日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、ハンデ戦でオープンのバレンタインステークス（東京芝1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で角田晃一騎手（8戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り16着に敗れた。