リカンカブール（2019年生、母アンブラッセモワ）

リカンカブール（2019年4月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「チリとボリビアの国境にある山の名前」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のシルバーステート（当時6歳）と交配したアンブラッセモワが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は辻牧場。2024年の中山金杯(ハンデG3)に勝利した他、2024年のオールカマー(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田中克典厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

10月16日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は472kg。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

3歳（2022年）

2月5日、約3か月半の休養明けで迎えた2戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るプリマヴィータを目の覚めるような末脚で半馬身差し切って未勝利勝ちを決めた。

5月7日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、3歳G2の京都新聞杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（2戦1勝）。12頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、4着を確保した。

8月20日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、3歳以上1勝クラスの足立山特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡康太騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のサトノマジェスタを3/4馬身振り切って2勝目を挙げた。

9月25日、中4週で迎えた5戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤岡康太騎手（4戦2勝）。17頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の敢闘精神でゴールまで勇戦し、6着を確保した。

12月28日、約3か月の休養明けで迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスのフォーチュンカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤岡康太騎手（5戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したブルーロワイヤルを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

4歳（2023年）

3月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの館山特別（中山芝2000m 雨/不良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のキントリヒを3/4馬身振り切って3勝目をマークした。

9月30日、約6か月半の休み明けで迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの西宮ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエアサージュをアタマ差振り切って久々の実戦をモノにした。

12月2日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（6戦2勝）。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

5歳（2024年）

1月6日、中4週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた10戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のククナを半馬身振り切って重賞ウィナーの仲間入りを果たした。

3月31日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は力尽きて16着に終わった。

7月14日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

9月22日、中9週で迎えた13戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で津村明秀騎手（3戦1勝）。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。