トラペジスト（2021年生、母ルシルク）

トラペジスト（2021年3月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「サーカスの空中ブランコ乗り(仏)。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のNew Year's Day（当時10歳）と交配したルシルクが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は(有)社台コーポレーション白老ファーム。主な勝ち鞍は2024年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

6月17日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳戦のメイクデビュー阪神（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は516kg。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月23日、中4週で迎えた2戦目は、2歳戦の2歳未勝利（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

12月3日、約4か月半の休み明けで迎えた3戦目は、B.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の2歳未勝利（中京芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、勝ったナイトスラッガーにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2024年）

1月14日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で大外18番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、5着に終わった。

2月4日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた5戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のジョーメッドヴィンを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

4月6日、中8週で迎えた6戦目は、3歳1勝クラス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上はB.ムルザバエフ騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい7着に敗れた。

6月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラスの長万部特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

8月17日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラスの千歳特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

8月25日、連闘で迎えた9戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（札幌芝1500m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、勝ったチュウワダンスにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

10月26日、中8週で迎えた10戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの柏崎特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、5着に終わった。

4歳（2025年）

1月12日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上1勝クラス（中京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（3戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るソルトクィーンを凄まじい末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

1月26日、中1週で迎えた12戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中京芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたマサノカナリア決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

3月23日、中7週で迎えた13戦目は、4歳以上2勝クラスの讃岐特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

4月19日、中3週で迎えた14戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの丹波特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着を確保した。

5月24日、中4週で迎えた15戦目は、4歳以上2勝クラスの高尾特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸びを見せたが、伸びてきたペリファーニア決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

6月21日、中3週で迎えた16戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの相模湖特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダノンキラウェアをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

11月15日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上3勝クラスの奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

11月29日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの東山ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（4戦1勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず8着に終わった。