トーセンバスケット（2005年生、母フルーティマズル）

トーセンバスケット（2005年4月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋沢山入るかご」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時20歳）と交配したフルーティマズルが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田スタッド。戦績は、中央平地19戦3勝2着4回、地方7戦0勝。2010年のトゥインクルレディー賞(牝ハンデS2)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

加藤和宏厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2008年）

4月12日、デビュー戦は加藤士津八騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は498kg。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず9着に終わった。

5月3日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1300m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で加藤士津八騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、抜け出したニシノシズルを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

5月17日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤士津八騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月8日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で加藤士津八騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したメイショウワカツキを差し切れず、5馬身差の2着に敗北した。

6月22日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で加藤士津八騎手（4戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

8月23日、中8週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るミンナデワンダーを次元の違う末脚で半馬身差し切って未勝利勝ちを決めた。

4歳（2009年）

2月28日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた7戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したクーノキセキを捕まえ切れず、2馬身半差の2着となった。

3月14日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のテイクバイストームをクビ差振り切って制した。

4月4日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したワインアドバイザーを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

5月9日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた10戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず8着に敗れた。

10月17日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月31日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月15日、中1週で迎えた13戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月12日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のエルメスグリーンに2馬身半の差をつけて3勝目を手中に収めた。

5歳（2010年）

1月10日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の初茜賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（6戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

2月6日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（7戦3勝）。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

2月27日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

5月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の中ノ岳特別（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

6月5日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（8戦3勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず10着に終わった。

8月11日、中9週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた20戦目は、佐藤裕太騎手を鞍上に迎えて、千葉日報賞（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。5頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず4着に敗れた。

8月26日、中1週で迎えた21戦目は、習志野きらっと特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤裕太騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

9月15日、中2週で迎えた22戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデS2のトゥインクルレディー賞（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入り込んだ。

10月20日、中4週で迎えた23戦目は、牝馬限定S3のTCKディスタフ（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

11月11日、中2週で迎えた24戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、一般A2 A3（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

12月8日、中3週で迎えた25戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は張田京騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

12月30日、中2週で迎えた26戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（3戦0勝）。15頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。