ハートオブダイリン（1987年生、母コンチエルト）

ハートオブダイリン（1987年4月21日）は、日本の競走馬。牡馬。品種はアングロアラブで、毛色は栗毛。種牡馬のケルゼツク（当時11歳）と交配したコンチエルトが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は青森県、生産者はオオタ牧場。戦績は、中央平地23戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は1989年のアラ系3歳未勝利。

経歴

デビュー前

新関力厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1989年）

9月10日、デビュー戦は的場均騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は432kg。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始11番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に終わった。

9月24日、中1週で迎えた2戦目は、アラ系3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

10月28日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったサザンソウルに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

11月12日、中1週で迎えた4戦目は、アラ系3歳未勝利（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヤングアラビアンを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

12月9日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、横田吉光騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳300万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に終わった。

12月17日、連闘で迎えた6戦目は、アラ系3歳オープン（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は坂井千明騎手（2戦1勝）。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったオオイダジョウにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

3歳（1990年）

1月6日、中2週で迎えた7戦目は、アラ系4歳以上400万下（中山ダート1200m 晴/良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

3月18日、中9週で迎えた8戦目は、アラ系4歳以上400万下（中京ダート1700m 晴/良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は横田吉光騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に敗れた。

4月1日、中1週で迎えた9戦目は、アラ系4歳以上400万下（中山ダート1200m 晴/重）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は坂井千明騎手（4戦1勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、4着に終わった。

4月7日、連闘で迎えた10戦目は、アラ系4歳以上オープン（中山ダート1800m 晴/良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（5戦1勝）。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では伸びを欠き14着に敗れた。

4月28日、中2週で迎えた11戦目は、アラ系4歳以上400万下（福島芝1800m 晴/良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で坂井千明騎手（6戦1勝）。6頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

5月12日、中1週で迎えた12戦目は、アラ系4歳以上400万下（福島芝2000m 曇/良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で坂井千明騎手（7戦1勝）。6頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では目立つような脚を使えず3着に終わった。

6月9日、中3週で迎えた13戦目は、郷原洋行騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上700万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。7頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず3着に終わった。

6月16日、連闘で迎えた14戦目は、札幌アラブステークス（札幌ダート1000m 曇/稍重）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は的場均騎手（2戦0勝）。8頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず8着に終わった。

7月7日、中2週で迎えた15戦目は、アラ系4歳以上700万下（札幌ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は郷原洋行騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

7月21日、中1週で迎えた16戦目は、アラ系4歳以上700万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋行騎手（2戦0勝）。7頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく3着に終わった。

7月28日、連闘で迎えた17戦目は、塚越一弘騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

9月30日、中8週で迎えた18戦目は、常葉ステークス（福島芝1700m 雨/良）に出走。鞍上は横田吉光騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

10月13日、中1週で迎えた19戦目は、池田賀一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの三春ステークス（福島芝2000m 曇/良）に49kgの軽斤量で出走。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず5着に終わった。

10月28日、中1週で迎えた20戦目は、アラ系4歳以上オープン（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池田賀一騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのアラブ王冠（福島芝1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で池田賀一騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

12月1日、中2週で迎えた22戦目は、アラブ大賞典（中京芝2500m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は横田吉光騎手（3戦0勝）。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

12月16日、中1週で迎えた23戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（中京ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず12着に終わった。