ローマンエンパイア（1999年生、母ローマステーション）

ローマンエンパイア（1999年2月26日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサクラローレル（当時8歳）と交配したローマステーションが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）中島牧場。戦績は、中央平地25戦4勝2着5回、地方1戦1勝。2002年の弥生賞(G2)で2着に入った他、2002年の京成杯(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ターファイトクラブにて総額2,300万円（23万×100口）で一口馬主が募集された。

古川平厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

12月2日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は512kg。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のチアズシュタルクに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

12月16日、中1週で迎えた2戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のさざんか賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキタサンオウシャンに5馬身の差をつけて2勝目をマークした。

3歳（2002年）

1月13日、中3週で迎えた3戦目は、3歳G3の京成杯（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。最後はヤマニンセラフィムと並んで1着同着となった。

3月3日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（2戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したバランスオブゲームに半馬身届かず2着に敗北した。

4月14日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で武幸四郎騎手（3戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず14着に敗れた。

4歳（2003年）

1月18日、約9か月半の休養明けで迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、抜け出したキーンランドスワンを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

2月22日、中4週で迎えた7戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい13着に敗れた。

3月15日、中2週で迎えた8戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に敗れた。

5月18日、中8週で迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

6月15日、中3週で迎えた10戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したマイネルアムンゼンにクビ差届かず2着に惜敗した。

7月6日、中2週で迎えた11戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

5歳（2004年）

2月8日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

3月13日、中4週で迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のタケハナオペラをクビ差振り切って久々に白星を挙げた。

4月4日、中2週で迎えた14戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に終わった。

5月9日、中4週で迎えた15戦目は、都大路ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

11月6日、約6か月の休み明けで迎えた16戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

11月27日、中2週で迎えた17戦目は、G3の京阪杯（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。17頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びが鈍く12着に敗れた。

12月25日、中3週で迎えた18戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では弾けるような伸びで猛進したが、勝ったスパイキュールにねじ伏せられて5馬身差の2着となった。

6歳（2005年）

1月23日、中3週で迎えた19戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

12月25日、約11か月の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた20戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、2005ファイナルステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

7歳（2006年）

2月4日、中5週で迎えた21戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

3月11日、中4週で迎えた22戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったマチカネメニモミヨを3/4馬身捉え切れず2着となった。

4月2日、中2週で迎えた23戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見所を作れず10着に終わった。

8歳（2007年）

4月1日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた24戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に終わった。

6月10日、中9週で迎えた25戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。18頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では末脚がパッとせず15着に終わった。

9月9日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた26戦目は、前野幸一騎手を鞍上に迎えて、ダイヤモンド特別（金沢ダート1500m 曇/稍重）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のケンゴウザンを半馬身振り切って圧倒的人気に応えた。