トウホーケリー（1991年生、母クインテスケリー）

トウホーケリー（1991年5月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時6歳）と交配したクインテスケリーが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は早田牧場新冠支場。戦績は、中央平地36戦5勝2着1回。1996年の京王杯オータムハンデキャップ(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

鈴木勝美厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1993年）

10月31日、デビュー戦は土谷智紀騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（福島芝1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は444kg。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

11月21日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（福島芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で土谷智紀騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のリンガストーイに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月25日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G3のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で土谷智紀騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では見せ場を作れず16着に終わった。

3歳（1994年）

5月1日、約4か月の休養明けで迎えた4戦目は、4歳500万下のわらび賞（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で土谷智紀騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着に入った。

5月15日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下のひめさゆり賞（新潟芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で土谷智紀騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

6月5日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で土谷智紀騎手（5戦1勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

7月10日、中4週で迎えた7戦目は、4歳500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で土谷智紀騎手（6戦1勝）。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のインターユニークを半馬身振り切って2勝目を掴み取った。

8月6日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の五頭連峰特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で土谷智紀騎手（7戦2勝）。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいいところがなく12着に終わった。

9月3日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上900万下の苗場特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で土谷智紀騎手（8戦2勝）。13頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず13着に終わった。

10月2日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の福島中央テレビ杯（福島芝1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は10戦連続で土谷智紀騎手（9戦2勝）。13頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

10月30日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の河北新報杯（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で土谷智紀騎手（10戦2勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、3着に終わった。

4歳（1995年）

4月8日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の隅田川特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で土谷智紀騎手（11戦2勝）。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のスプレンダーガールに1馬身の差をつけて休養明けの一戦をモノにした。

5月6日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の薫風ステークス（東京芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は13戦連続で土谷智紀騎手（12戦3勝）。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。端に立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、チャリティーに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

5月28日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦のむらさき賞（東京芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は14戦連続で土谷智紀騎手（13戦3勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって15着に終わった。

6月18日、中2週で迎えた15戦目は、福島テレビ杯（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で土谷智紀騎手（14戦3勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

8月19日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下のNST賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で土谷智紀騎手（15戦3勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

9月2日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦の新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は17戦連続で土谷智紀騎手（16戦3勝）。17頭立ての9番人気で大外17番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線ではジリジリと前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のデライトスライトをアタマ差振り切って勝利を手中に収めた。

10月15日、中5週で迎えた18戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は18戦連続で土谷智紀騎手（17戦4勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に敗れた。

11月12日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定戦のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は19戦連続で土谷智紀騎手（18戦4勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着に入った。

5歳（1996年）

5月18日、約6か月半の休み明けで迎えた20戦目は、フリーウェイステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は20戦連続で土谷智紀騎手（19戦4勝）。18頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のアスクセレニティーに3馬身半の差をつけて久々の一戦を制した。

6月9日、中2週で迎えた21戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は21戦連続で土谷智紀騎手（20戦5勝）。17頭立ての16番人気で大外17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい16着に終わった。

7月14日、中4週で迎えた22戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は22戦連続で土谷智紀騎手（21戦5勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって8着に敗れた。

8月4日、中2週で迎えた23戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は23戦連続で土谷智紀騎手（22戦5勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

9月8日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は24戦連続で土谷智紀騎手（23戦5勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着を確保した。

10月13日、中4週で迎えた25戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は25戦連続で土谷智紀騎手（24戦5勝）。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は一杯になって13着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた26戦目は、新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は26戦連続で土谷智紀騎手（25戦5勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

11月23日、中2週で迎えた27戦目は、キャピタルステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は27戦連続で土谷智紀騎手（26戦5勝）。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

6歳（1997年）

1月6日、中5週で迎えた28戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。鞍上は28戦連続で土谷智紀騎手（27戦5勝）。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

3月16日、中9週で迎えた29戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は29戦連続で土谷智紀騎手（28戦5勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に敗れた。

3月29日、中1週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンの韓国馬事会杯（中山芝1800m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は30戦連続で土谷智紀騎手（29戦5勝）。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって7着に終わった。

4月20日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた31戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は31戦連続で土谷智紀騎手（30戦5勝）。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい13着に終わった。

5月31日、中5週で迎えた32戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は32戦連続で土谷智紀騎手（31戦5勝）。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立ち、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて12着に終わった。

6月22日、中2週で迎えた33戦目は、吾妻小富士オープン（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は33戦連続で土谷智紀騎手（32戦5勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に敗れた。

7月13日、中2週で迎えた34戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は34戦連続で土谷智紀騎手（33戦5勝）。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい9着に終わった。

7月27日、中1週で迎えた35戦目は、BSNオープン（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は35戦連続で土谷智紀騎手（34戦5勝）。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。逃げる形となり、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい5着に終わった。

8月24日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた36戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は36戦連続で土谷智紀騎手（35戦5勝）。15頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は失速してしまい11着に終わった。