クリスタルドン（1993年生、母エナローマン）

クリスタルドン（1993年4月12日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のマルゼンスキー（当時19歳）と交配したエナローマンが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）日高大洋牧場。戦績は、中央平地23戦4勝2着5回。1997年のテレビ愛知オープン(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松元省一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1996年）

1月6日、デビュー戦は岸滋彦騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は492kg。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のカネダイマサルを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

2月3日、中3週で迎えた2戦目は、4歳500万下の飛梅賞（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。最後は一杯になって6着に敗れた。

7月7日、約5か月の休み明けで迎えた3戦目は、4歳500万下の露草賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

7月21日、中1週で迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の英彦山特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はシンボリモナコと並んで2着同着となった。

8月10日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、4歳以上500万下の筑後川特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のオースミバイアモンをクビ差振り切って2勝目を手中に収めた。

8月24日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた6戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の日南特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のゼニスブルーをクビ差制して1位に入線したが、その後失格となった。

9月29日、中4週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の夕月特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、伸びてきたマルカダイシス決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月3日、中4週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の北大路特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（4戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。前に出て、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のハッピーウッドマンを半馬身振り切って制した。

12月1日、中3週で迎えた9戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、’96ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したエスジーフラットに半馬身届かず2着に敗北した。

12月22日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦のサンタクロースハンデキャップ（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

4歳（1997年）

3月1日、中9週で迎えた11戦目は、但馬ステークス（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（6戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

3月29日、中3週で迎えた12戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、なにわステークス（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

5月3日、中4週で迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の下鴨ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るテルノシンゲキを半馬身差し切って4勝目をマークした。

5月31日、中3週で迎えた14戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5歳（1998年）

11月1日、約17か月半の休養明けで迎えた15戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の高雄ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見所を作れず13着に敗れた。

11月22日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（3戦1勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって8着に終わった。

12月6日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた17戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の’98ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

6歳（1999年）

1月10日、中4週で迎えた18戦目は、5歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（7戦2勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

1月31日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上はO.ペリエ騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

3月28日、中7週で迎えた20戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の遠州灘ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着を確保した。

4月18日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり16着に敗れた。

5月15日、中3週で迎えた22戦目は、5歳以上1600万下の下鴨ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、メイショウバチカンに半馬身交わされて2着となった。

7月10日、中7週で迎えた23戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の垂水ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。端を取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、エイシンビンセンスに3/4馬身交わされて2着に敗北した。