ウインムート（2013年生、母コスモヴァレンチ）

ウインムート（2013年3月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋勇気（独）」。毛色は青鹿毛。種牡馬のロージズインメイ（当時13歳）と交配したコスモヴァレンチが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）コスモヴューファーム。2019年のさきたま杯(Jpn2)に勝利した他、2018年の兵庫ゴールドトロフィー(ハンデJpn3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ウインレーシングクラブにて総額3,800万円（9.5万×400口）で一口馬主が募集された。

加用正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

8月22日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のドラゴンシュバリエに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

9月26日、中4週で迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのききょうステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

10月18日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

11月14日、中3週で迎えた4戦目は、A.アッゼニ騎手を鞍上に迎えて、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

3歳（2016年）

4月3日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳500万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は三浦皇成騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

4月24日、中2週で迎えた6戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場なく6着に終わった。

5月8日、中1週で迎えた7戦目は、3歳500万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、伸びてきたウェーブヒーロー決め手に屈してアタマ差の2着となった。

5月29日、中2週で迎えた8戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の白藤賞（京都芝1600m 小雨/良）に出走。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、4着を確保した。

6月25日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の出石特別（阪神芝1400m 小雨/重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、グレイスミノルに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月30日、中4週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下の羊ヶ丘特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のシンシアズブレスを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

8月13日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下のSTV賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では少しずつ前との差を詰めて、最後は2着のテラノヴァを半馬身振り切って3勝目を掴み取った。

11月27日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都芝1400m 外回り雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で菱田裕二騎手（3戦2勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着を確保した。

12月23日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で菱田裕二騎手（4戦2勝）。18頭立ての9番人気で17番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

4歳（2017年）

1月22日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で菱田裕二騎手（5戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

2月5日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のファインニードルに2馬身の差をつけて4勝目を手に入れた。

3月4日、中3週で迎えた16戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚が上がってしまい14着に敗れた。

7月1日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のテレビユー福島賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

7月22日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた18戦目は、D.ホワイト騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の桶狭間ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のサトノファンタシーに2馬身半の差をつけて勝利をモノにする

8月16日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデJpn3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続でD.ホワイト騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

9月9日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、エニフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（5戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のゴーインググレートに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月9日、中3週で迎えた21戦目は、グリーンチャンネルカップ（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

12月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（6戦2勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。

5歳（2018年）

1月20日、中3週で迎えた23戦目は、すばるステークス（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

5月13日、約4か月の休養明けで迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（7戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のブラゾンドゥリスをクビ差振り切って7勝目をゲットした。

6月16日、中4週で迎えた25戦目は、天保山ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（8戦3勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不撓の闘魂で渋太く粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のヒデノインペリアルを半馬身振り切って8勝目を挙げた。

7月8日、中2週で迎えた26戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 晴/不良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

9月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた27戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、Jpn3のオーバルスプリント（浦和ダート1400m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

11月4日、中5週で迎えた28戦目は、Jpn1のJBCスプリント（京都ダート1200m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って9着に終わった。

12月9日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた29戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（9戦4勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

12月27日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデJpn3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサクセスエナジーを上がり2位の末脚でアタマ差だけ差し切って待望の重賞初制覇を果たした。

6歳（2019年）

5月1日、約4か月の休養明けで迎えた31戦目は、ハンデJpn3のかきつばた記念（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

5月29日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた32戦目は、Jpn2のさきたま杯（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のサクセスエナジーに2馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手にした。

7月7日、中5週で迎えた33戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。