バガバッドギーター（2002年生、母Firey Affair）

バガバッドギーター（2002年3月22日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「『神の歌』といわれる宗教詩、ヒンドゥー教の聖書」。毛色は栗毛。種牡馬のPulpit（当時8歳）と交配したFirey Affairが19歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地9戦1勝2着2回、地方17戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2004年の2歳新馬。

経歴

デビュー前

萩原清厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

10月31日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 曇/重）に出走。馬体重は476kg。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のカーレッジプライドをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

11月28日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳500万下のベゴニア賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月19日、中2週で迎えた3戦目は、2歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、勝ったロードウィズダムに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

3歳（2005年）

2月13日、中7週で迎えた4戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のカトレア賞（東京ダート1600m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

5月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

5月22日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったキープザフェイスに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

10月2日、約4か月半の休み明けで迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

11月5日、中4週で迎えた8戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず9着に敗れた。

4歳（2006年）

2月4日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり14着に敗れた。

3月21日、中5週で迎えた10戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、春分賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず14着に敗れた。

4月10日、中2週で迎えた11戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、ケンタウルス賞（大井ダート1200m 雨/良）に出走。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に終わった。

4月27日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、ハンデ戦の一般B2 B3（浦和ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったタルマエホープに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

5月8日、中1週で迎えた13戦目は、緑風賞（大井ダート1600m 内回り雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に敗れた。

10月20日、約5か月半の休み明けで迎えた14戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、池月・磨墨賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。14頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に終わった。

11月8日、中2週で迎えた15戦目は、深秋賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

11月23日、中1週で迎えた16戦目は、勤労感謝特別（浦和ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のマイティブリザードをクビ差振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

12月19日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた17戦目は、マルチフェイス特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で御神本訓史騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

5歳（2007年）

1月1日、中1週で迎えた18戦目は、初夢特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で御神本訓史騎手（4戦1勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

1月16日、中1週で迎えた19戦目は、マルチマックス特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で御神本訓史騎手（5戦1勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

5月7日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から17kg減らして迎えた20戦目は、うしかい座特別（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は酒井忍騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に終わった。

6月4日、中3週で迎えた21戦目は、ムーンストーン賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（6戦1勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

6月15日、中1週で迎えた22戦目は、初蝉特別（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（7戦1勝）。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

11月21日、約5か月半の休み明けで迎えた23戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、見沼特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

12月17日、中3週で迎えた24戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、師走特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

6歳（2008年）

1月4日、中2週で迎えた25戦目は、初詣特別（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手が足りず11着に終わった。

1月31日、中3週で迎えた26戦目は、水野貴史騎手を鞍上に迎えて、一般B3三 C1二（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き9着に終わった。