アルテヴェローチェ（2022年生、母クルミネイト）

アルテヴェローチェ（2022年2月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「芸術(伊)+冠名」。毛色は栗毛。種牡馬のモーリス（当時11歳）と交配したクルミネイトが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2024年のサウジアラビアロイヤルカップ(G3)に勝利した他、2025年のシンザン記念(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、大野照旺によって9,900万円で落札された。

須貝尚介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2024年）

7月27日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 曇/良）に出走。馬体重は448kg。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヒシアマンをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

10月5日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、2歳G3のサウジアラビアロイヤルカップ（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のタイセイカレントに1馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

12月15日、中9週で馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた3戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、5着に終わった。

3歳（2025年）

1月13日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のシンザン記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、勝ったリラエンブレムにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

4月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳G3のチャーチルダウンズカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は佐々木大輔騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったランスオブカオスにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月11日、中4週で迎えた6戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐々木大輔騎手（2戦1勝）。18頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが鈍く13着に敗れた。

10月13日、約5か月の休養明けで迎えた7戦目は、G2のMBS賞スワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐々木大輔騎手（3戦1勝）。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は力尽きて15着に敗れた。

11月8日、中3週で迎えた8戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい13着に敗れた。