ハナイチリン（2003年生、母リンデンリリー）

ハナイチリン（2003年3月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「多くの牝馬の中で一輪の花となって目立ってほしい」。毛色は栗毛。種牡馬のボストンハーバー（当時9歳）と交配したリンデンリリーが16歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡厚真町、生産者は阿部栄乃進。戦績は、中央平地17戦4勝。主な勝ち鞍は2007年の3歳以上1000万下(牝)。

経歴

デビュー前

サラブレッドクラブライオンにて総額2,400万円（6万×400口）で一口馬主が募集された。

飯田雄三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

12月18日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3歳（2006年）

1月9日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヤマニンリュクスに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

2月5日、中3週で迎えた3戦目は、3歳500万下の寒梅賞（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦1勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい10着に敗れた。

7月9日、約5か月の休み明けで迎えた4戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい11着に敗れた。

8月20日、中5週で馬体重を前走から22kg増やして迎えた5戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の古町特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場を作れず16着に終わった。

10月8日、中6週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた6戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

4歳（2007年）

3月18日、約5か月半の休養明けで迎えた7戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、グイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のホワイトペッパーに1馬身半の差をつけて休養明け初戦を物にした。

4月8日、中2週で迎えた8戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の赤穂特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に敗れた。

9月2日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取り、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

9月22日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るピンククラウドを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月27日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1400m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のショウナンアクトをクビ差振り切って雨下の一戦を制した。

5歳（2008年）

1月27日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた12戦目は、北村浩平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が悪くなり16着に終わった。

3月9日、中5週で迎えた13戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り16着に終わった。

3月23日、中1週で迎えた14戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のトリトンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は一杯になって15着に終わった。

7月12日、約3か月半の休養明けで迎えた15戦目は、千葉直人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のテレビユー福島賞（福島芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はバテてしまい14着に終わった。

7月20日、連闘で迎えた16戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての17番人気で2番ゲートからスタート。17着に終わった。

11月22日、約4か月の休養明けで迎えた17戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場なく16着に終わった。