バージョンアップ（2003年生、母テンザンオドリコ）

バージョンアップ（2003年4月19日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ハードウェア・ソフトウェアの性能を向上させること」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のヴィクトリースピーチ（当時10歳）と交配したテンザンオドリコが16歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は木戸口昌治。戦績は、中央平地1戦0勝、地方23戦2勝2着2回。2005年のフサイチコンコルド賞で2着に入った他、2005年のバブルガムフェロー賞で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、木戸口昌治から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、木戸口昌治から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、ホースマネージメントによって105万円で落札された。

黒川武厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2005年）

5月31日、デビュー戦は千葉津代士騎手を鞍上に据えて、牝馬限定2歳戦のフレッシュチャレンジ（札幌(地)ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のミヤビダンサーに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

7月20日、中6週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた2戦目は、2歳オープンのアグネスデジタル賞（旭川ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で千葉津代士騎手（1戦1勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。6着に敗れた。

8月18日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のリリーカップ（旭川ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で千葉津代士騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。12着に敗れた。

8月30日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、2歳オープンのネオユニヴァース賞（旭川ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で千葉津代士騎手（3戦1勝）。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。4着を確保した。

9月17日、中2週で迎えた5戦目は、2歳500万下（札幌芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は5戦連続で千葉津代士騎手（4戦1勝）。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。

10月6日、中2週で迎えた6戦目は、2歳オープンのマヤノトップガン賞（旭川ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で千葉津代士騎手（5戦1勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。4着に敗れた。

10月26日、中2週で迎えた7戦目は、2歳オープンのフサイチコンコルド賞（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で千葉津代士騎手（6戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ジュエリーティアラに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

11月2日、連闘で迎えた8戦目は、2歳オープンのバブルガムフェロー賞（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で千葉津代士騎手（7戦1勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

12月5日、中4週で迎えた9戦目は、佐藤隆騎手を鞍上に迎えて、2歳（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったチェリームーンを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

12月30日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のオークス（優駿牝馬）（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤隆騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に敗れた。

3歳（2006年）

1月12日、中1週で迎えた11戦目は、佐藤祐樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳戦の福寿草特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

2月13日、中4週で迎えた12戦目は、高橋利幸騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のブルーバードカップ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

3月13日、中3週で迎えた13戦目は、3歳（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤隆騎手（2戦0勝）。6頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るモエレカサブランカを上がり1位の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて制した。

4月11日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定3歳戦のアマリリス特別（大井ダート1600m 内回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤隆騎手（3戦1勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

5月1日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定3歳戦のあやめ特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤祐樹騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

5月24日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤祐樹騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず15着に終わった。

12月7日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から21kg増やして迎えた17戦目は、3歳戦の落葉松特別（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤祐樹騎手（3戦0勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず14着に敗れた。

12月27日、中2週で迎えた18戦目は、3歳戦のポインセチア特別（大井ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤祐樹騎手（4戦0勝）。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に終わった。

4歳（2007年）

1月9日、中1週で迎えた19戦目は、一般C2一アイ（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤祐樹騎手（5戦0勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

1月30日、中2週で迎えた20戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、一般C2二（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に終わった。

2月6日、連闘で迎えた21戦目は、一般C2（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井忍騎手（1戦0勝）。7頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて5着に終わった。

3月5日、中3週で迎えた22戦目は、一般C2一アイ（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井忍騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

3月20日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた23戦目は、一般C2一二（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤祐樹騎手（6戦0勝）。10頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手が足りず10着に終わった。

4月3日、中1週で馬体重を前走から11kg戻して迎えた24戦目は、野沢憲彦騎手を鞍上に迎えて、一般C2（船橋ダート1000m 曇/不良）に出走。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。