エルヴス（2014年生、母サンダークラップ）

エルヴス（2014年3月27日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「雷雲上に発生する高高度放電現象」。毛色は栗毛。種牡馬のトランセンド（当時8歳）と交配したサンダークラップが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は村上牧場。戦績は、中央平地15戦1勝、地方17戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は2016年の2歳新馬。

経歴

デビュー前

2歳のとき、山﨑STABLEから「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、レックスによって777.6万円で落札された。

田島俊明厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

12月11日、デビュー戦は柴田大知騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。15頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて、最後は2着のディアヴイーバルに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

12月24日、中1週で迎えた2戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の冬桜賞（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では全く伸びず15着に終わった。

3歳（2017年）

1月22日、中3週で迎えた3戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1400m 雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に終わった。

7月29日、約6か月半の休み明けで迎えた4戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に終わった。

12月3日、約4か月の休み明けで迎えた5戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

12月17日、中1週で迎えた6戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はタレてしまい16着に終わった。

4歳（2018年）

2月10日、中7週で迎えた7戦目は、井上敏樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。15頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

3月25日、中5週で迎えた8戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

4月15日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は柴田大知騎手（1戦1勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

5月13日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は井上敏樹騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では稲妻の如き末脚を披露し、4着に入り込んだ。

5月20日、連闘で迎えた11戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に敗れた。

8月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（2戦1勝）。15頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びを欠き12着に終わった。

8月26日、中1週で迎えた13戦目は、木幡育也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

9月16日、中2週で迎えた14戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず10着に終わった。

10月6日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず14着に終わった。

5歳（2019年）

5月7日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から23kg戻して迎えた16戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、一般C1五六（船橋ダート1200m 曇/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘したが、3着に終わった。

6月20日、中5週で迎えた17戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦の東京ラスク杯（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したロクイチノカガヤキを捕まえ切れず、3馬身差の2着に敗北した。

7月14日、中2週で迎えた18戦目は、風鈴賞（船橋ダート1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6歳（2020年）

5月6日、約10か月の休養明けで迎えた19戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、一般C2六七（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで敢闘したが、カンパニリズモに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

6月16日、中5週で迎えた20戦目は、一般C2四五（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

7月21日、中4週で迎えた21戦目は、一般C2五六（船橋ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアンビートゥンを半馬身振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

8月4日、中1週で迎えた22戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、一般C2二三（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって8着に敗れた。

7歳（2021年）

6月23日、約11か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた23戦目は、一般C3二三（船橋ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は森泰斗騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、途轍もない末脚を弾けさせて、最後は2着のエクストリームに2馬身の差をつけて久しぶりの一戦を物にした。

7月19日、中3週で迎えた24戦目は、一般C3（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（4戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が冴えず3着に敗れた。

8月12日、中2週で迎えた25戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、一般C3（船橋ダート1200m 雨/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

9月4日、中2週で迎えた26戦目は、一般C3（船橋ダート1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は森泰斗騎手（5戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

9月30日、中3週で迎えた27戦目は、一般C3（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（6戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたセンターロード決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

10月27日、中3週で迎えた28戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、一般C3（船橋ダート1200m 曇/不良）に出走。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って7着に敗れた。

11月30日、中4週で迎えた29戦目は、藤本現暉騎手を鞍上に迎えて、東池大勝軒おはこ15周年記念（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

8歳（2022年）

3月25日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた30戦目は、一般C3二三（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は森泰斗騎手（7戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったビービーミューズに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

4月14日、中2週で迎えた31戦目は、一般C3（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（8戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るセーヌプロミーズを目の覚めるような末脚でアタマ差だけ差し切って4勝目を挙げた。

5月6日、中2週で迎えた32戦目は、一般C2十十一（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（9戦3勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。