ムテキヒーロー（1992年生、母ヘルメスクイン）

ムテキヒーロー（1992年5月20日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のヤエノムテキ（当時7歳）と交配したヘルメスクインが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は出口繁夫。戦績は、中央平地39戦3勝2着7回、中央障害1戦0勝。主な勝ち鞍は1996年の濃尾特別(500万下)。

経歴

デビュー前

福島勝厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1995年）

2月25日、デビュー戦は田島裕和騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は脚勢が悪くなり14着に終わった。

4月9日、中5週で馬体重を前走から22kg減らして迎えた2戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田島裕和騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の闘争心でゴールまで勇戦し、3着に入った。

4月22日、中1週で馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田島裕和騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、タマモジュピターに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月13日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で田島裕和騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はバテてしまい11着に敗れた。

5月28日、中1週で迎えた5戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったエムレサンに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

6月11日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は田島裕和騎手（4戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。

7月1日、中2週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（中京芝1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田島裕和騎手（5戦0勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったウインオンザケーキにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

7月15日、中1週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で田島裕和騎手（6戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立ち、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい7着に敗れた。

7月30日、中1週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で田島裕和騎手（7戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取り、若干速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、プリティオゴジョに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

8月27日、中3週で迎えた10戦目は、4歳未勝利（小倉芝1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で田島裕和騎手（8戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

9月16日、中2週で迎えた11戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で田島裕和騎手（9戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、勝ったシーリリーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

9月30日、中1週で迎えた12戦目は、原田聖二騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

10月15日、中1週で迎えた13戦目は、4歳未勝利（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で原田聖二騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のディアモモコに2馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

10月28日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の藤森特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で原田聖二騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

4歳（1996年）

2月18日、約4か月の休み明けで迎えた15戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は田島裕和騎手（10戦0勝）。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

3月3日、中1週で迎えた16戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田島裕和騎手（11戦0勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、ユッタリとしたペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

3月17日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田島裕和騎手（12戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

3月24日、連闘で迎えた18戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で田島裕和騎手（13戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

4月20日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、5歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は原田聖二騎手（3戦1勝）。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

7月21日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた20戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は田島裕和騎手（14戦0勝）。14頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

7月27日、連闘で迎えた21戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

8月10日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握り、遅いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

8月31日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で高橋亮騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったメイショウガイアに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

9月21日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で高橋亮騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

10月5日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で高橋亮騎手（4戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に敗れた。

10月19日、中1週で迎えた26戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したヤマニンリボルバーにクビ差届かず2着となった。

11月2日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上500万下の水上特別（新潟ダート1700m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

11月17日、中1週で迎えた28戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は田島裕和騎手（15戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

11月30日、中1週で迎えた29戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は宝来城多郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、4着に終わった。

12月14日、中1週で迎えた30戦目は、4歳以上500万下の濃尾特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宝来城多郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアルファジョージをクビ差振り切って優勝

5歳（1997年）

1月6日、中2週で迎えた31戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で宝来城多郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

1月19日、中1週で迎えた32戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で宝来城多郎騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

2月2日、中1週で迎えた33戦目は、5歳以上500万下の筑前特別（小倉ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で宝来城多郎騎手（5戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

2月15日、中1週で迎えた34戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で宝来城多郎騎手（6戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では長く末脚を持続させて、最後は2着のイッセイオーザを半馬身振り切って3勝目を挙げた。

3月2日、中1週で迎えた35戦目は、5歳以上900万下の熱田特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で宝来城多郎騎手（7戦2勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に敗れた。

3月16日、中1週で迎えた36戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の恋路ケ浜特別（中京芝2500m 曇/稍重）に出走。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず6着に終わった。

3月29日、中1週で迎えた37戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の白鷺特別（阪神芝2500m 雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は宝来城多郎騎手（8戦2勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着を確保した。

4月12日、中1週で迎えた38戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の明石特別（阪神芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で宝来城多郎騎手（9戦2勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい9着に終わった。

5月11日、中3週で迎えた39戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の白川特別（京都芝2400m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は田島裕和騎手（16戦0勝）。13頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

10月26日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた40戦目は、出津孝一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。3着に終わった。