ヴァンクウィッシュ（2011年生、母アランセラ）

ヴァンクウィッシュ（2011年2月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「打ち負かす、征服する」。毛色は青鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時13歳）と交配したアランセラが17歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）ノースヒルズ。戦績は、中央平地18戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2013年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

6月23日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り小雨/良）に出走。馬体重は476kg。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

7月14日、中2週で迎えた2戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月3日、中2週で迎えた3戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のデリッツァリモーネをクビ差振り切って初白星を挙げた。

11月9日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、2歳500万下の黄菊賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

11月30日、中2週で迎えた5戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

12月22日、中2週で迎えた6戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。17頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

3歳（2014年）

4月27日、約4か月の休み明けで迎えた7戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあずさ賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず4着に敗れた。

5月24日、中3週で迎えた8戦目は、3歳500万下のメルボルントロフィー（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。6頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はバテてしまい4着に終わった。

12月13日、約7か月の休養明けで迎えた9戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の長良川特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は減速してしまい15着に終わった。

4歳（2015年）

1月5日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1900m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

3月1日、中7週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた11戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

3月8日、連闘で迎えた12戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/不良）に出走。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したウエスタンパレードにハナ差届かず2着となった。

3月22日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

4月5日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって7着に敗れた。

6月7日、中8週で迎えた15戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露したが、5着に終わった。

11月14日、約5か月半の休養明けで迎えた16戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 雨/稍重）に出走。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

11月23日、連闘で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に終わった。

12月12日、中2週で迎えた18戦目は、城戸義政騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚を伸ばせず15着に終わった。