ビッシュ（2013年生、母バランセラ）

ビッシュ（2013年1月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「牝鹿（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時11歳）と交配したバランセラが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地10戦3勝。2016年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)で3着に入った他、2016年の紫苑ステークス(牝G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、スクーデリアによって7,980万円で落札された。

鹿戸雄一厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2016年）

2月21日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/重）に出走。馬体重は418kg。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエイシンシラユキに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月26日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳500万下（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヴィガーエッジを半馬身振り切って2勝目をマークした。

4月24日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、5着に終わった。

5月22日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

9月10日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3の紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のヴィブロスに2馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号を獲得した。

10月16日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に敗れた。

11月27日、中5週で迎えた7戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 小雨/良）に出走。17頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見せ場を作れず16着に終わった。

4歳（2017年）

3月12日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

6月11日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

5歳（2018年）

10月21日、約16か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた10戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の甲斐路ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず4着に敗れた。

11月17日、中3週で迎えた11戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

12月9日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の常総ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に敗れた。

6歳（2019年）

2月17日、中9週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦1勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。