シルヴァーパレット（1999年生、母Watercolors）

シルヴァーパレット（1999年5月15日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のHonour and Glory（当時6歳）と交配したWatercolorsが11歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地23戦3勝2着2回、地方1戦0勝。2002年のグランシャリオカップ(G3)で3着に入った他、2001年のシクラメンステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

9月16日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで先頭を奪い、最後は2着のホウヨウフェリスに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

10月21日、中4週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の黄菊賞（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

11月10日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンの京都2歳ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月24日、中1週で迎えた4戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

12月1日、連闘で迎えた5戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のポインセチア賞（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、マイネルセレクトに半馬身交わされて2着となった。

12月15日、中1週で迎えた6戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのシクラメンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

3歳（2002年）

1月12日、中3週で迎えた7戦目は、3歳500万下の寒梅賞（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったサンライズキングにねじ伏せられて6馬身差の2着に敗北した。

1月19日、連闘で迎えた8戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るフィールドバーストを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて断トツ人気に応えた。

3月10日、中6週で迎えた9戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

3月31日、中2週で迎えた10戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

5月19日、中6週で迎えた11戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1700m 晴/重）に出走。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

6月2日、中1週で迎えた12戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳1000万下の白百合ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に終わった。

6月29日、中3週で迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鶴見特別（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

7月25日、中3週で迎えた14戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のグランシャリオカップ（旭川ダート1600m 晴/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。3着に入った。

12月22日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた15戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るデンバースワンを鬼脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて久々の実戦を制した。

4歳（2003年）

1月19日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は勢いを失って12着に敗れた。

2月1日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は小坂忠士騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

3月2日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

4月5日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山ダート1800m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では見せ場を作れず15着に終わった。

10月18日、約6か月半の休み明けで迎えた20戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

12月21日、中8週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた21戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の高砂特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

5歳（2004年）

1月5日、中1週で迎えた22戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には食い込めず8着に敗れた。

2月15日、中5週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小坂忠士騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

2月28日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小坂忠士騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦したが、5着に終わった。