イグニション（2020年生、母シャルマンレーヌ）

イグニション（2020年6月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「点火」。毛色は栗毛。種牡馬のスノードラゴン（当時12歳）と交配したシャルマンレーヌが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田スタツド。戦績は、中央平地25戦1勝2着2回、地方2戦2勝。主な勝ち鞍は2023年の3歳以上C2二。

経歴

デビュー前

粕谷昌央厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

12月10日、デビュー戦は永野猛蔵騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は472kg。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

12月25日、中1週で迎えた2戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて12着に敗れた。

3歳（2023年）

2月25日、中8週で迎えた3戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着に入った。

3月19日、中2週で迎えた4戦目は、3歳戦の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、4着に入った。

4月9日、中2週で迎えた5戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の3歳未勝利（福島芝1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4月22日、中1週で迎えた6戦目は、3歳戦の3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤新騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

6月11日、中6週で迎えた7戦目は、3歳戦の3歳未勝利（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で斎藤新騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

6月25日、中1週で迎えた8戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の3歳未勝利（函館ダート1000m 晴/重）に出走。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に終わった。

8月26日、中8週で迎えた9戦目は、3歳戦の3歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は大野拓弥騎手（2戦0勝）。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

10月31日、中8週で迎えた10戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキクノヴィゴに約11馬身の大差をつけて待望の初勝利を挙げた。

11月29日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上C1（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで持ち堪えて、最後は2着のムーンガーデンに1馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

4歳（2024年）

2月3日、中8週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた12戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は力尽きて11着に終わった。

3月2日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で角田大和騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立ち、後続との差を2馬身以上確保して、些か速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のコーリングユーをクビ差振り切って3勝目を獲得した。

5月18日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの大日岳特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず6着に終わった。

6月15日、中3週で迎えた15戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのSTV杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず5着に終わった。

7月6日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上2勝クラスの潮騒特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

8月31日、中7週で迎えた17戦目は、3歳以上2勝クラスのマレーシアカップ（札幌芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

9月21日、中2週で迎えた18戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの賢島特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着を確保した。

10月27日、中4週で迎えた19戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの清津峡特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、カピリナに交わされて4馬身差の2着となった。

11月23日、中3週で迎えた20戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（京都芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

5歳（2025年）

2月2日、中9週で迎えた21戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの周防灘特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。18頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場なく12着に敗れた。

3月1日、中3週で迎えた22戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの西日本新聞杯（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい10着に敗れた。

4月26日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの福島中央テレビ杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野極騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

5月24日、中3週で迎えた24戦目は、4歳以上2勝クラスの大日岳特別（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で荻野極騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、伸びてきたセシリエプラージュ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

7月12日、中6週で迎えた25戦目は、3歳以上2勝クラスのHTB杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい10着に終わった。

8月3日、中2週で迎えた26戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの苫小牧特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではいいところがなく12着に終わった。

11月8日、約3か月の休養明けで迎えた27戦目は、永島まなみ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの飯坂温泉特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず14着に終わった。

11月29日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた28戦目は、3歳以上2勝クラス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は荻野極騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は減速してしまい16着に終わった。