タヤスレミグラン（1990年生、母アレグラ）

タヤスレミグラン（1990年4月10日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のL'Emigrant（当時10歳）と交配したアレグラが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）キヨタケ牧場。戦績は、中央平地20戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は1993年の’93ゴールデンブーツトロフィー(900万下)。

経歴

デビュー前

安藤正敏厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1993年）

2月28日、デビュー戦は田原成貴騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。馬体重は468kg。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に終わった。

3月21日、中2週で迎えた2戦目は、4歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったメジロランブールに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

3月28日、連闘で迎えた3戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

4月24日、中3週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田原成貴騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、勝ったスギノドラゴンをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

5月15日、中2週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田原成貴騎手（4戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月23日、連闘で迎えた6戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のミスターリーマンに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月27日、中4週で迎えた7戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のひるがお賞（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、伸びてきたホマレノクイン決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

7月17日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の知床特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（5戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して4番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

7月31日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の富良野特別（札幌芝2600m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（6戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るバンブードラゴンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

8月22日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の松前特別（函館芝2500m 曇/不良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

11月21日、約3か月の休養明けで迎えた11戦目は、4歳以上900万下の比良山特別（京都芝2200m 外回り雨/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（7戦1勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では全く伸びず4着に敗れた。

12月4日、中1週で迎えた12戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’93ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2200m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のエリモフォーサイトに2馬身の差をつけて3勝目を収める

4歳（1994年）

12月10日、約12か月半の休み明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上900万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（8戦1勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい7着に敗れた。

5歳（1995年）

1月8日、中3週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（9戦1勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず12着に敗れた。

1月28日、中2週で迎えた15戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、5着を確保した。

2月19日、中2週で迎えた16戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の皿倉山特別（小倉芝2600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

3月5日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の淡路特別（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田泰誠騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

4月2日、中3週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下の白鷺特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田泰誠騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月22日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の紫野特別（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で山田泰誠騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

5月28日、中4週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下の青嵐賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山田泰誠騎手（4戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。