ワンダイレクト（2020年生、母ワントゥワン）

ワンダイレクト（2020年5月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「一番+真っすぐ。優勝に向かって」。毛色は鹿毛。種牡馬のハービンジャー（当時14歳）と交配したワントゥワンが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2023年の弥生賞(G2)で3着に入った他、2023年の若駒ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤岡健一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

12月4日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のメズマライジングをクビ差振り切って初白星を挙げた。

3歳（2023年）

1月21日、中6週で迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若駒ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のように急駛したが、伸びてきたマイネルラウレア決め手に屈してハナ差の2着となった。

3月5日、中5週で迎えた3戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

4月16日、中5週で迎えた4戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では目立つような脚を使えず15着に終わった。

5月28日、中5週で迎えた5戦目は、3歳オープンの白百合ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

4歳（2024年）

1月6日、約7か月半の休養明けで迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

2月3日、中3週で迎えた7戦目は、田口貫太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（京都芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では素晴らしい伸びを見せたが、伸びてきたブリタニア決め手に屈して半馬身差の2着となった。

3月3日、中3週で迎えた8戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。6頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったルクスビッグスターにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗れた。

3月23日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上1勝クラスの金山特別（中京芝2000m 小雨/重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で粘り込んで、最後は2着のスピーディブレイクに1馬身の差をつけて雨下の激闘を制した。