イソノヴィーナス（2008年生、母シー）

イソノヴィーナス（2008年6月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋ローマ神話の女神名」。毛色は鹿毛。種牡馬のマーベラスサンデー（当時16歳）と交配したシーが23歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）ケイズ。戦績は、中央平地7戦0勝、地方8戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2012年の4歳以上C2(牝)。

経歴

デビュー前

鈴木孝志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

12月5日、デビュー戦は畑端省吾騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は426kg。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず7着に終わった。

12月18日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で畑端省吾騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見所を作れず15着に敗れた。

3歳（2011年）

1月15日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で畑端省吾騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

4月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で畑端省吾騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

5月8日、中4週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で畑端省吾騎手（4戦0勝）。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい11着に終わった。

7月31日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた6戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい16着に終わった。

8月27日、中3週で迎えた7戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず16着に終わった。

9月21日、中3週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた8戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2四（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

10月19日、中3週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた9戦目は、3歳以上C3（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、勝ったダノンブリリアントに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

12月29日、中9週で迎えた10戦目は、3歳以上C3一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川原正一騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のエコドライブに7馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

4歳（2012年）

1月4日、連闘で迎えた11戦目は、4歳以上C2三（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川原正一騎手（3戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のブラウンバンガーに4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

1月24日、中2週で迎えた12戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2（園田ダート1230m 晴/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

2月8日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上C2（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は川原正一騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のニックバイエフオーを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

2月21日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上C1（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（5戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸びを見せたが、カイカセンゲンに半馬身交わされて2着に敗北した。

3月6日、中1週で迎えた15戦目は、じんちょうげ賞（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で川原正一騎手（6戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。