ファーストステップ（1986年生、母シャークテイム）

ファーストステップ（1986年5月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のステイールハート（当時14歳）と交配したシャークテイムが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）鮫川牧場。戦績は、中央平地31戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は1991年の響灘特別(900万下)。

経歴

デビュー前

荻野光男厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1989年）

5月7日、デビュー戦は西浦勝一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳未勝利（京都芝1200m 雨/不良）に出走。馬体重は466kg。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

5月21日、中1週で迎えた2戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

7月15日、中7週で迎えた3戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に終わった。

8月13日、中3週で迎えた4戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（函館芝1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったアサカピューターに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

8月27日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のスターライトロードに3馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

9月9日、中1週で迎えた6戦目は、楠孝志騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上400万下の檜山特別（函館芝2000m 曇/重）に出走。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のベターガルソンヌに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月23日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下のSTV杯（函館芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で楠孝志騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したトサノリヨウマにハナ差届かず2着に惜敗した。

10月14日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の桂川特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で楠孝志騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したマロングラッセを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

10月28日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の鳴滝特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に敗れた。

11月19日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の東山特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

12月10日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の猪名川特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は楠孝志騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

12月24日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下（阪神芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で楠孝志騎手（4戦1勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

4歳（1990年）

2月4日、中5週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の太宰府特別（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は千田輝彦騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月18日、中1週で迎えた14戦目は、清水英次騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の早鞆特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

4月15日、中7週で迎えた15戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の播磨特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は楠孝志騎手（5戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に敗れた。

4月29日、中1週で迎えた16戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都芝2000m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

5月12日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下（京都芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着を確保した。

5月27日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神芝2200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

6月9日、中1週で迎えた19戦目は、久保敏文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神芝2000m 雨/不良）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

8月11日、中8週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の江差特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は楠孝志騎手（6戦1勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヒットチャートを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

8月26日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下のかもめ島特別（函館芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で楠孝志騎手（7戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月15日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の八雲特別（函館芝1800m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で楠孝志騎手（8戦2勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

9月23日、連闘で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の大沼ステークス（函館芝2000m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で楠孝志騎手（9戦2勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

10月13日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は北沢伸也騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月27日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の清滝特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（4戦0勝）。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

11月24日、中3週で迎えた26戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の豊明特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（5戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、勝ったペッパーキャロルにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

12月16日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上900万下のクリスマスキャロル賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北沢伸也騎手（6戦0勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

5歳（1991年）

1月15日、中3週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の伏見特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で北沢伸也騎手（7戦0勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では速い脚を使えず11着に敗れた。

1月26日、中1週で迎えた29戦目は、5歳以上900万下の深草特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で北沢伸也騎手（8戦0勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

2月16日、中2週で迎えた30戦目は、音無秀孝騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の響灘特別（小倉芝1800m 曇/重）に出走。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカオリプリンセスに4馬身の差をつけて優勝

3月9日、中2週で迎えた31戦目は、中京スポーツ杯（中京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は楠孝志騎手（10戦2勝）。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に敗れた。