イグアス（2008年生、母ポトリザリス）

イグアス（2008年2月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「アルゼンチンとブラジルにまたがる『イグアスの滝』より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時6歳）と交配したポトリザリスが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地12戦3勝2着1回。2011年のステイヤーズステークス(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額5,000万円（12.5万×400口）で一口馬主が募集された。

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

11月6日、デビュー戦は津村明秀騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

11月28日、中2週で迎えた2戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では速い脚を使えず10着に敗れた。

3歳（2011年）

2月5日、中9週で迎えた3戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

2月20日、中1週で迎えた4戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入った。

3月20日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4月17日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のダノンハローに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月4日、中3週で迎えた8戦目は、3歳500万下のかきつばた賞（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で四位洋文騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のゴットマスタングを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

9月25日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で四位洋文騎手（5戦2勝）。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって7着に終わった。

10月30日、中4週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた10戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の高雄特別（京都芝2400m 外回り小雨/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のトウカイパラダイスを半馬身振り切って雨下の混戦を制した。

11月12日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（6戦2勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入った。

12月3日、中2週で迎えた12戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/不良）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したマイネルキッツを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。