アップカントリー（2005年生、母ハレアカラミスト）

アップカントリー（2005年2月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ハレアカラ山中腹の総称」。毛色は鹿毛。種牡馬のトワイニング（当時14歳）と交配したハレアカラミストが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地18戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2009年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、金子真人によって2,835万円で落札された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

4月13日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は504kg。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

5月4日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、ヴェイルドクリスにクビ差交わされて2着に惜敗した。

5月18日、中1週で迎えた3戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではジリジリと前との差を詰めて、最後は2着のプレストンペスカを3/4馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

6月14日、中3週で迎えた4戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったオリジナルフェイトに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

7月13日、中3週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は力尽きて13着に敗れた。

10月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 雨/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

10月19日、中1週で迎えた7戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は力尽きて13着に敗れた。

11月9日、中2週で迎えた8戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

4歳（2009年）

2月22日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

3月14日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のコスモビーストに2馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

3月29日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が上がってしまい15着に敗れた。

6月27日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて15着に敗れた。

5歳（2010年）

2月14日、約7か月半の休養明けで迎えた13戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（6戦1勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

3月13日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（7戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。果敢に端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のサイモントルナーレに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月3日、中2週で迎えた15戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず13着に敗れた。

5月22日、中6週で迎えた16戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では速い脚を使えず16着に終わった。

6月20日、中3週で迎えた17戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のHTB杯（函館芝2000m 小雨/良）に53kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く15着に終わった。

11月27日、約5か月半の休み明けで迎えた18戦目は、D.ボニヤ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では速い脚を使えず14着に終わった。