ハッピービーチ（2004年生、母ナギサ）

ハッピービーチ（2004年4月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「幸せ＋砂浜。母名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のタイキシャトル（当時10歳）と交配したナギサが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地17戦3勝。主な勝ち鞍は2008年の勝浦特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

13歳のとき、千代田牧場から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、風ノ丘ファームによって140.4万円で落札された。

久保田貴士厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

11月5日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のノーリプライに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月16日、中5週で迎えた2戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのさざんかステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

3歳（2007年）

2月3日、中6週で迎えた3戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

4月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

8月12日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

9月8日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた6戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、6着に終わった。

4歳（2008年）

3月30日、約7か月の休養明けで迎えた7戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではいい脚を見せられず14着に敗れた。

5月11日、中5週で迎えた8戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

6月7日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中博康騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず10着に終わった。

7月26日、中6週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中博康騎手（2戦0勝）。18頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のメジロフォーナに1馬身3/4の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

8月16日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の月岡温泉特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って13着に敗れた。

8月30日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の朝日岳特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は田中博康騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

9月28日、中3週で迎えた13戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の勝浦特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して8番手で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のロックオブサリサをクビ差振り切って3勝目を手にした。

11月8日、中5週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のマレーシアカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいい脚を見せられず13着に敗れた。

12月6日、中3週で迎えた15戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

5歳（2009年）

1月5日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は田中博康騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では目立つような脚を使えず16着に敗れた。

3月14日、中9週で迎えた17戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/重）に出走。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。