グレートマジシャン（2018年生、母ナイトマジック）

グレートマジシャン（2018年5月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「偉大な奇術師」。毛色は青鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時16歳）と交配したナイトマジックが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2021年の日本ダービー（東京優駿）(G1)で4着に入った他、2021年の毎日杯(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額8,000万円（200万×40口）で一口馬主が募集された。

宮田敬介厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

11月1日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のレッドロワをアタマ差振り切って初白星を挙げた。

3歳（2021年）

1月31日、約3か月の休養明けで迎えた2戦目は、3歳1勝クラスのセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のバジオウに2馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

3月27日、中7週で迎えた3戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したシャフリヤールにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月30日、中8週で迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。17頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、4着に終わった。

4歳（2022年）

7月30日、約14か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、関越ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。競走中止となった。

2022年7月30日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。