アグネスクイック（2006年生、母メローフルーツ）

アグネスクイック（2006年3月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋動きが速やかな様」。毛色は鹿毛。種牡馬のアグネスワールド（当時11歳）と交配したメローフルーツが16歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地14戦1勝、地方19戦0勝2着2回。主な勝ち鞍は2008年の2歳新馬。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、渡辺孝男によって3,150万円で落札された。

河野通文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

8月16日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 曇/良）に出走。馬体重は516kg。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のカネトシコウショウを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

10月4日、中6週で迎えた2戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦1勝）。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

11月23日、中6週で迎えた3戦目は、2歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

3歳（2009年）

4月18日、約5か月の休養明けで迎えた4戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

6月7日、中6週で迎えた5戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は三浦皇成騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

7月19日、中5週で迎えた6戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に敗れた。

9月6日、中6週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下の出雲崎特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（4戦1勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

9月26日、中2週で迎えた8戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

10月25日、中3週で迎えた9戦目は、武英智騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1300m 曇/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

12月20日、中7週で迎えた10戦目は、A.クラストゥス騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に終わった。

4歳（2010年）

5月30日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に終わった。

9月19日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

12月25日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の沖の島特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての14番人気で大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では脚を伸ばせず18着に終わった。

5歳（2011年）

7月24日、約7か月の休み明けで迎えた14戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に終わった。

9月1日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、ほととぎす賞（園田ダート1400m 雨/重）に出走。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

9月22日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた16戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B1（園田ダート1400m 晴/不良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず4着に敗れた。

10月4日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた17戦目は、恐竜化石からウマれた丹波竜のちーたん特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は田中学騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず4着に終わった。

10月25日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、3歳以上B1（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は木村健騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

6歳（2012年）

2月9日、約3か月半の休養明けで迎えた19戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、さわやか特別（園田ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

3月1日、中2週で迎えた20戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B2（園田ダート1400m 晴/不良）に出走。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はバタバタになってしまい11着に終わった。

3月21日、中2週で迎えた21戦目は、笹田知宏騎手を鞍上に迎えて、こぶし賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

4月4日、中1週で迎えた22戦目は、松平幸秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C1（園田ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。

4月24日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上C1（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松平幸秀騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、スナークワイルドに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月10日、中1週で迎えた24戦目は、すずらん賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松平幸秀騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

5月29日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上C1（園田ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で松平幸秀騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

6月13日、中1週で迎えた26戦目は、やまもも賞（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で松平幸秀騎手（4戦0勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に敗れた。

6月27日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上C1一（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で松平幸秀騎手（5戦0勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に終わった。

7月12日、中1週で迎えた28戦目は、なつつばき賞（姫路ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で松平幸秀騎手（6戦0勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り7着に終わった。

9月12日、中8週で迎えた29戦目は、3歳以上C1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で松平幸秀騎手（7戦0勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

9月26日、中1週で迎えた30戦目は、3歳以上C1一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉村智洋騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって10着に敗れた。

10月11日、中1週で迎えた31戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松平幸秀騎手（8戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったカディーシャに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

10月24日、中1週で迎えた32戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で松平幸秀騎手（9戦0勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。最後は一杯になって9着に敗れた。

11月8日、中1週で迎えた33戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松平幸秀騎手（10戦0勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。