ワンダーポピュレル（2015年生、母ワンダーフウラン）

ワンダーポピュレル（2015年4月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋流行（インドネシア語）」。毛色は鹿毛。種牡馬のケイムホーム（当時16歳）と交配したワンダーフウランが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は藤春修二。戦績は、中央平地5戦0勝、地方2戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は2020年の宝塚特別(B2)。

経歴

デビュー前

奥村豊厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2018年）

3月24日、デビュー戦は藤懸貴志騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は474kg。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、5着に終わった。

4月7日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1150m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤懸貴志騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月29日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤懸貴志騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

7月4日、中8週で迎えた4戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の名古屋チャレンジカップマスカット賞（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

8月19日、中6週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

9月15日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は藤懸貴志騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に敗れた。

10月12日、中3週で迎えた7戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2二（園田ダート1230m 晴/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったフィールグッドに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

4歳（2019年）

1月22日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C3一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では物凄い伸び脚を見せたが、パリモンマルトルに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

2月7日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上C3（園田ダート1230m 曇/稍重）に出走。鞍上は大山真吾騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のラッシュラッシュに5馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

3月1日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で大山真吾騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたムルガン決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

4月10日、中5週で迎えた11戦目は、4歳以上C2（園田ダート1230m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で大山真吾騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したデンコウハシャを捕まえ切れず、アタマ差の2着に惜敗した。

5月2日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上C2（園田ダート1230m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で大山真吾騎手（4戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るグロウアイリスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

5月16日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上C2（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大山真吾騎手（5戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のビッグウェーブに3馬身半の差をつけて3勝目を収める

9月14日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた14戦目は、城戸義政騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。

10月19日、中4週で迎えた15戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 雨/重）に出走。9頭立ての9番人気で大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

11月2日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上1勝クラス（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小坂忠士騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に終わった。

2019年11月6日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

5歳（2020年）

2月14日、約3か月半の休養明けで迎えた17戦目は、ヤブツバキ賞（園田ダート1230m 曇/重）に出走。鞍上は大山真吾騎手（6戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るラブミーボーイを凄まじい末脚でハナ差だけ差し切って4勝目を手中に収めた。

3月3日、中2週で迎えた18戦目は、宝塚特別（園田ダート1230m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で大山真吾騎手（7戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のラブミーボーイに2馬身半の差をつけて5勝目をつかんだ。

4月8日、中4週で迎えた19戦目は、4歳以上B1（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大山真吾騎手（8戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

8月27日、約4か月半の休み明けで迎えた20戦目は、廣瀬航騎手を鞍上に迎えて、早涼特別（園田ダート1230m 雨/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったヒトモジノグルグルに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

9月11日、中1週で迎えた21戦目は、アサヒスーパードライカップ（園田ダート1230m 曇/稍重）に出走。鞍上は大山真吾騎手（9戦5勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月30日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上B2（園田ダート1230m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大山真吾騎手（10戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

10月21日、中2週で迎えた23戦目は、ガーベラ賞（園田ダート1230m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で大山真吾騎手（11戦5勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

6歳（2021年）

3月9日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた24戦目は、4歳以上C1（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大山真吾騎手（12戦5勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

4月7日、中3週で迎えた25戦目は、4歳以上C1（姫路ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で大山真吾騎手（13戦5勝）。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

2021年5月12日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。