オナーリーブ（2003年生、母カチェクリーク）

オナーリーブ（2003年4月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「名誉を残す」。毛色は鹿毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時10歳）と交配したカチェクリークが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は桜井牧場。戦績は、中央平地17戦3勝2着1回、地方4戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2007年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、桜井牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、ノースヒルズマネジメントによって1,417.5万円で落札された。

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

6月18日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に終わった。

7月9日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

7月31日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

9月25日、中7週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で小牧太騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月22日、中3週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で小牧太騎手（4戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

11月5日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小牧太騎手（5戦0勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に敗れた。

11月20日、中1週で迎えた7戦目は、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で小牧太騎手（6戦0勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、勝ったマルブツリードに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

3歳（2006年）

1月28日、中9週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は8戦連続で小牧太騎手（7戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい6着に敗れた。

4月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳戦の名古屋チャレンジカップパパイヤ賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で小牧太騎手（8戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したリスペクトラインを捕まえ切れず、3馬身差の2着に敗北した。

4月29日、中1週で迎えた10戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のニットウサランをクビ差振り切って待望の初白星を挙げた。

5月21日、中2週で迎えた11戦目は、3歳500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（9戦0勝）。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

9月2日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は失速してしまい7着に敗れた。

9月23日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（10戦0勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月12日、中6週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（11戦0勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚を伸ばせず12着に敗れた。

4歳（2007年）

3月24日、約4か月半の休み明けで迎えた15戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 小雨/良）に出走。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のオンワードマルタをアタマ差振り切って久々の一戦をモノにした。

7月29日、約4か月の休み明けで迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

9月2日、中4週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（12戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のグロリアスウェザーに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

5歳（2008年）

4月12日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は一杯になって16着に終わった。

6月26日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた19戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、風待月賞（大井ダート1800m 曇/重）に出走。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

7月11日、中1週で迎えた20戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、花氷賞（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、3着に入った。

7月29日、中2週で迎えた21戦目は、スポーツ報知賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のリワードアルビオンに1馬身半の差をつけて4勝目を手中に収めた。