イチリュウ（2010年生、母キハク）

イチリュウ（2010年5月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のキングヘイロー（当時15歳）と交配したキハクが18歳のときに産んだ12番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、地方20戦3勝2着2回。2013年の桜花賞(牝S1)に勝利した他、2013年の東京プリンセス賞(牝S1)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

内田勝義厩舎（川崎）へ入厩。

2歳（2012年）

6月15日、デビュー戦は本橋孝太騎手を鞍上に据えて、2歳（川崎ダート900m 晴/稍重）に出走。6頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

10月15日、約4か月の休養明けで迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヴァイタルブローに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月16日、中4週で迎えた3戦目は、2歳（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るブライアントを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

11月27日、中1週で迎えた4戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のみずどり特別（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では出色の末脚を発揮したが、3着に終わった。

3歳（2013年）

1月1日、中4週で迎えた5戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の初夢特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

1月31日、中3週で迎えた6戦目は、3歳戦のガーネットフラワー賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦2勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月13日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳S2のユングフラウ賞（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は的場文男騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では矢のような伸び脚で急追したが、抜け出したカイカヨソウを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

3月21日、中4週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳S1の桜花賞（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のアステールネオに2馬身半の差をつけて制した。

4月25日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳S1の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったカイカヨソウに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

6月12日、中6週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で的場文男騎手（4戦1勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

10月17日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、3歳オープンの’13スターバーストカップ（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は石崎駿騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

11月13日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳S1のロジータ記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は的場文男騎手（5戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

12月30日、中6週で迎えた13戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（6戦1勝）。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

4歳（2014年）

1月16日、中1週で迎えた14戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の新春賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

2月20日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦のアメジストカップ（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に敗れた。

5月27日、約3か月の休養明けで迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのけやき賞（浦和ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は的場文男騎手（7戦1勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

7月2日、中4週で迎えた17戦目は、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（8戦1勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。

11月18日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた18戦目は、ハンデ戦のまがたま賞（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は本橋孝太騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

12月30日、中5週で迎えた19戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では見せ場を作れず14着に終わった。

5歳（2015年）

1月7日、連闘で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの新春賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。