ベルチャイルド（1989年生、母オートデユール）

ベルチャイルド（1989年5月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のトウシヨウボーイ（当時16歳）と交配したオートデユールが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は惣田英幸。戦績は、中央平地16戦2勝2着1回。1992年のフローラステークス(オープン牝)に勝利した他、1992年の菜の花ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松山康久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1991年）

10月27日、デビュー戦は田村正光騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（福島芝1200m 雨/稍重）に出走。馬体重は472kg。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

11月3日、連闘で迎えた2戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（福島芝1000m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のナイストップに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月7日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、3歳500万下の黒松賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（1戦1勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打ち、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、エアジョーダンに半馬身交わされて2着となった。

3歳（1992年）

1月12日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのフローラステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井千明騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を取り、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のサクラエンドレスをアタマ差振り切って勝利を手に入れた。

3月7日、中7週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で坂井千明騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい8着に敗れた。

3月28日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンの菜の花ステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で坂井千明騎手（4戦2勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

4月18日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で坂井千明騎手（5戦2勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月24日、約6か月半の休養明けで迎えた8戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、奥多摩ステークス（東京芝1400m 雨/良）に出走。18頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

11月14日、中2週で迎えた9戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の高雄ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

12月5日、中2週で迎えた10戦目は、仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた11戦目は、師走ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず8着に敗れた。

4歳（1993年）

3月21日、約3か月の休み明けで迎えた12戦目は、千葉ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は坂井千明騎手（6戦2勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

4月18日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の卯月ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（7戦2勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

7月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、ハンデ戦のTUF杯（福島芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で坂井千明騎手（8戦2勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

8月1日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のNST賞（新潟芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で坂井千明騎手（9戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

8月21日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の飯豊特別（新潟芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で坂井千明騎手（10戦2勝）。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。