ヴェールクレール（2018年生、母ウルド）

ヴェールクレール（2018年1月21日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「明るい緑、萌黄色(仏)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のリオンディーズ（当時5歳）と交配したウルドが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2020年のききょうステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額1,400万円（2.8万×500口）で一口馬主が募集された。

高橋亮厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

7月18日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。17頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のシゲルセンムに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

10月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、2歳オープンのききょうステークス（中京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、2歳1勝クラス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では卓出した伸び脚で驀進したが、伸びてきたファルヴォーレ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3歳（2021年）

2月6日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

5月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月29日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた6戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

10月2日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に敗れた。

12月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

4歳（2022年）

1月9日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。最後はタレてしまい14着に敗れた。

4月30日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラスの浄土平特別（福島芝1200m 晴/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月14日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上1勝クラス（中京芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

7月3日、中6週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（6戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

10月9日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで敢闘したが、勝ったピンクマクフィーにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

10月30日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた14戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

5歳（2023年）

2月25日、約4か月の休養明けで迎えた15戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

6月18日、約4か月の休養明けで迎えた16戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（函館芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、5着に終わった。

6月24日、連闘で迎えた17戦目は、3歳以上1勝クラス（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったスズノナデシコに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

7月30日、中4週で迎えた18戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

11月4日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、3歳以上1勝クラス（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は角田大和騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

11月18日、中1週で迎えた20戦目は、H.H.ドイル騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島芝1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月16日、中3週で迎えた21戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でH.H.ドイル騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、6着に終わった。

6歳（2024年）

1月27日、中5週で迎えた22戦目は、A.A.ルメートル騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

2月17日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた23戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は角田大和騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

2024年2月21日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。