エンブロイダリー（2022年生、母ロッテンマイヤー）

Embroidery

2022.02.01

エンブロイダリー（2022年2月1日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「刺繍。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤマーズ（当時6歳）と交配したロッテンマイヤーが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2025年の桜花賞(牝G1)に勝利した他、2025年の秋華賞(牝G1)を制するなど、G1級競走2勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

森一誠厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2024年）

6月2日、デビュー戦はJ.モレイラ騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。馬体重は480kg。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したミリオンローズを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

7月27日、中7週で迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1800m 外回り 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアグネスサンキに7馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

9月29日、中8週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳1勝クラスのサフラン賞（中山芝1600m 外回り 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

11月16日、中6週で迎えた4戦目は、2歳1勝クラス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のボンヌソワレに1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

3歳（2025年）

2月15日、約3か月の休み明けで迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（3戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマピュースに2馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

4月13日、中7週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り 雨/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上はJ.モレイラ騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のアルマヴェローチェをクビ差振り切って桜の女王の座を掴み取った。

5月25日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（4戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

10月19日、約5か月の休養明けで迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（5戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエリカエクスプレスを半馬身差し切って2つ目のG1タイトルをゲットした。