クイックミスワキ（1994年生、母Slew of Fury）

クイックミスワキ（1994年5月5日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のMiswaki（当時16歳）と交配したSlew of Furyが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地38戦4勝2着2回。1998年のプロキオンステークス(G3)で4着に入った他、1998年の銀嶺ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

和田正道厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1996年）

6月15日、デビュー戦は菊沢隆徳騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は460kg。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり6着に終わった。

6月30日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず4着に敗れた。

7月13日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサムソンブルーに7馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

7月28日、中1週で迎えた4戦目は、2歳G3の札幌3歳ステークス（札幌芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で菊沢隆徳騎手（3戦1勝）。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

10月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のプラタナス賞（東京ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

11月9日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（東京ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のサンライトガッツに1馬身1/4の差をつけて制した。

3歳（1997年）

2月16日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、4着に終わった。

3月8日、中2週で迎えた8戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（4戦1勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

4月12日、中4週で迎えた9戦目は、3歳オープンのベンジャミンステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（5戦1勝）。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい13着に終わった。

7月12日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の五頭連峰特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

8月2日、中2週で迎えた11戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の月岡特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月31日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の弥彦特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のマイネカトリーヌをクビ差振り切って3勝目を掴み取った。

10月4日、中4週で迎えた13戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず6着に終わった。

12月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の’97フェアウェルステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、抜け出したスーパーナカヤマを差し切れず、2馬身差の2着となった。

4歳（1998年）

1月17日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、5歳以上1600万下の初春ステークス（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（6戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

2月15日、中3週で迎えた16戦目は、5歳以上1600万下のテレビ山梨杯（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（7戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

2月22日、連闘で迎えた17戦目は、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（8戦1勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では超凡な末脚を発揮し、3着に入った。

3月21日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の春風ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のベルグネーヴィに1馬身1/4の差をつけて4勝目をゲットした。

4月18日、中3週で迎えた19戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入った。

9月26日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（3戦1勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

10月18日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では稲妻のようなを披露したが、3着に終わった。

11月29日、中5週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたニシノオトヒメ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

5歳（1999年）

3月20日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月27日、連闘で馬体重を前走から8kg絞って迎えた24戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は河内洋騎手（5戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

5月2日、中4週で迎えた25戦目は、5歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（6戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

5月8日、連闘で迎えた26戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、4着に終わった。

6月13日、中4週で迎えた27戦目は、5歳以上1600万下の麦秋ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（7戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

10月17日、約4か月の休み明けで迎えた28戦目は、4歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

11月7日、中2週で迎えた29戦目は、横山賀一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のブラジルカップ（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

12月18日、中5週で迎えた30戦目は、4歳以上1600万下の師走ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6歳（2000年）

1月15日、中3週で迎えた31戦目は、5歳以上1600万下のジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（6戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

2月6日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた32戦目は、5歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は河内洋騎手（8戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月4日、中3週で迎えた33戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

3月12日、連闘で迎えた34戦目は、穂苅寿彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

6月25日、約3か月半の休み明けで迎えた35戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の安芸ステークス（阪神ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

7月8日、中1週で迎えた36戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下のルビーステークス（東京ダート1200m 晴/重）に出走。15頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず13着に終わった。

8歳（2002年）

4月20日、約21か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた37戦目は、4歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は穂苅寿彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず10着に終わった。

5月12日、中2週で迎えた38戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず13着に終わった。