レトロフィット（2016年生、母オフジオールドブロック）

レトロフィット（2016年4月8日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「旧型式の機械を改装、改造して新型式にすること」。毛色は鹿毛。種牡馬のエンパイアメーカー（当時16歳）と交配したオフジオールドブロックが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2021年の初茜賞(2勝クラス牝)。

経歴

デビュー前

伊藤圭三厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

11月17日、デビュー戦はC.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

12月8日、中2週で迎えた2戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

3歳（2019年）

2月17日、中9週で迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、勝ったエンドーツダにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

3月3日、中1週で迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のトゥーフラッシーに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4月27日、中7週で迎えた5戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

5月19日、中2週で迎えた6戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

8月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のアイアムピッカピカに1馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

9月22日、中5週で迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（3戦2勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

12月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、抜け出したキャンディスイートにクビ差届かず2着に甘んじた。

4歳（2020年）

1月13日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

3月20日、中9週で迎えた11戦目は、4歳以上2勝クラスの市原特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

9月26日、約6か月半の休養明けで迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 小雨/重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず12着に敗れた。

11月7日、中5週で迎えた13戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

5歳（2021年）

1月23日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの初茜賞（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のカリーニョミノルをクビ差振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

3月20日、中7週で迎えた15戦目は、4歳以上3勝クラスの韓国馬事会杯（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず10着に終わった。

5月9日、中6週で迎えた16戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの三条ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で大外15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では末脚に勢いがなく15着に終わった。

8月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの柳都ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず14着に終わった。

10月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの平城京ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。15頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり12着に終わった。